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2026年1月15日 (木)

「東京発着 新春の四日市クルーズ」その(1)

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フネを横目に見ながら露天を延々と歩かされる東京港国際クルーズターミナル駐車場

2026年新春、我々のクルーズは、2泊の飛鳥Ⅱ 「東京発着 新春の四日市クルーズ」 から始まった。今回は、ロングクルーズに乗船する際に、いつも留守中の税金の支払いなどで世話になっている妻の母親、義妹夫婦、大学卒業を前にしたその娘(姪)ら総勢6人乗船の謝恩クルーズである。このクルーズは「飛鳥Ⅱ」では珍しく、東京港の新クルーズターミナル発着とあって、現役バリバリで働く義妹夫婦にとっては、仕事の不稼働時間がミニマイズできることも乗船理由の一つとなる。とは云うものの、東京港の台場地区にできた新しいクルーズターミナルは周囲がまだ整備されておらず、ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル」駅からのアクセスは、およそ旅の序章を盛り上げるような雰囲気ではない。特に自家用車利用の場合は、粗末な駐車場から手荷物を持って吹き曝しの道を800米も歩かされ、一体これが首都の「国際クルーズターミナル」なのかと呪いたくなる殺風景なアクセスだ。雨や雪でも降ったらどうするつもりなのだろうか。クルーズ船の乗下船と云う面では、雰囲気も便利さも横浜港の大さん橋に遥かに劣るのが、ここ東京国際クルーズターミナルの現状であった。

 

さて、今回の「新春の四日市クルーズ」は東京港出港が午後4時半だったが、たまたまこの日の午前中、船内は4月24日から始まる「2026年アラスカ・ハワイグランドクルーズ」の生活説明会会場に当てられていた。今さら飛鳥Ⅱの船内生活や各種催しを案内してもらう事もないのだが、この説明会では最後にメインダイニングで、ランチのコース料理と飲み物 (ビール等のアルコール類も。以前は飲み放題だったがここ数年は一人一杯限りになってしまった)が振舞われることになっている。たまたまその日の夕刻からのクルーズに乗船するのだから、この説明会に参加すれば朝からクルーズ気分を味わうことが出来ておトクではないかと思い、郵船クルーズ本社に当日の居場所を確認することにした。曰く、朝の説明会受付で荷物を渡しておけば、アサインされるキャビンまで届けてくれ、一旦ターミナルまで下りずとも、船内のレセプションで2名分のチェックインもやってくれると云う。という事で、この日は朝から説明会に出席、そのまま船内に居残らせてもらい午後からのクルーズに参加することとした。変則的な頼み事も、可能である限りかなえてくれようとするのが飛鳥Ⅱの素晴らしい点で、この姿勢がファンを引き付ける所以であろう。

 

無料のランチビールでほろ酔い気分となり、食事後はパームコートで寛ぎつつ、早々に船内でチェックインを済ませると、午後2時半過ぎにクルーズ参加者が乗船してきた。こういう機会はそう滅多にはないのだが、真っ先に乗船する10階のスイートルーム客たちが、ボーディングブリッジを通って乗り込んで来るのを、船内からゆったり眺めるのは、ちょっとした優越感である。そうこうするうち、やがて妻の母や義妹夫婦などの一団が賑やかに乗り込んできた。姪っ子は低学年だった2009年に、我々と一緒に「にっぽん丸」に乗船したことがあるものの、小さ過ぎて細かい記憶は定かでないらしい。「豪華客船・飛鳥Ⅱ」には初乗船と言うことで、アスカプラザのゴージャスな雰囲気に一同頬も紅潮しているようだが、そう云えば今から20年以上前、内外のクルーズ船に乗り始めた頃は、我々も興奮して舷門をくぐったものだった。動くリゾートホテルというだけでなく、その日の気象や海象によって航海模様が変わり、クルーや乗客が混然となった一種の閉鎖的空間で過ごせば、翌朝には別の町、別の国という旅の有りようが、クルーズへの憧れを駆り立てるのだろう。

 

この「東京発着 新春の四日市クルーズ」は700名超の乗客で満船状態であった。最近あまり経験したことのない大人数である。通常は年末年始クルーズのあとは閑古鳥が鳴くことが多いそうだが、それを見越して、今回は東京都民には割引がある「都民クルーズ」とした上(そのため東京港発着とした)、クルーズコンサルタント試験の合格者向け乗船研修も受け入れて集客したとのことである。このため旅行社の社員ら普段あまり見かけない若者の団体が数十名乗船しており、船内は若やいだ雰囲気に包まれていた。満船とあって朝食ラッシュの時間帯や、行事が一段落した後の風呂場(グランドスパ)では、一部混雑が見られたが、どこも大混乱というほどではなく、この船の乗客誘導の動線管理が優れていることを改めて実感することになった。ただ若者団体の中には、明らかに日本人とは違うアジア系グループが見られたのは些か気になる点だ。商船三井クルーズでは米国最大手クルーズ会社である「カーニバル」と組んで、インバンド需要も取り込むそうだが、郵船クルーズもアジアからの乗客に向けてセールスを始めるのか。国内ではインバウンド観光客による様々な弊害が取り沙汰されている。外国人の乗船を嫌うわけではないが、本船の良さが損なわれないように海外からの旅行者を迎えてほしい処である。

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誰もいない船内でパームコートを占有

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