三井オーシャン サクラ Visual Book
"Visual Book"と称する 「三井オーシャンサクラ」に関する冊子(コンセプトブック)が届いた。商船三井クルーズのフリートに新たに投入される 「三井オーシャンサクラ」号に関する簡単なビジュアル・ガイドブックである。本船は昨年就航した3万2000総トンの 「三井オーシャンフジ」号とまったく同型船で、「フジ」が元々2009年に建造されたSeabourne Cruise社の 「Seabourn Odessey」号であり、「サクラ」は翌2010年に出来た 「Seabourn Sojourn」号であった。両船とも、欧米マーケットでは富裕層を対象に好評を博してきたヨットスタイルのクルーズ船で、ベルリッツ本でも5つ星を獲得してきた名船たちだ。商船三井クルーズはこの2隻を購入し、フジは2024年末から我が国マーケットで運航を開始、サクラは来年9月から営業を始める。両船の大きな違いは、「フジ」がバハマ籍で船舶管理がSeabourne Cruise社時代のものを引き継いでいるのに対し、「サクラ」が日本籍船として来春引退する 「にっぽん丸」の後継となることである。そのため「サクラ」はカボタージュ規制もなくなり、「フジ」に比べ国内だけの短い日程でフレキシブルなクルーズを組めるのが特徴となる。
「三井オーシャンフジ」は昨年8月に乗船したことはこのブログでアップした通りだが、今般届いた「三井オーシャンサクラ」のVisual Bookを見て、「フジ」との相違点および私なりに気が付いた点を挙げてみたい。
- デッキ8のメインプールのトモ側に足湯が設置された → ショートクルーズでは大人が水着に着替えプールに入る光景もあまり見ないので、水のある場所の有効利用という点で足湯の設備を設けるはなかなか良いアイデアだと思う。
- デッキ5のオーシャンクラブ&バーの一画を寿司バー潮彩に改装 → この一画はスペースが相当あるのに「フジ」ではあまり利用されていなかったので、寿司をつまめる場にするのも良きアイデア。
- デッキ9のスパ&ウエルネスは "Seabourn Sojourn"号のままである(フジもそのまま)。→ やたら広いスペースにいくつもの温熱ベッドが置かれており、別室で西欧式のトリートメントの施術を受けられるが、これらがどのぐらい日本の中高年層に受けるかは疑問である。この雰囲気は少なくとも私の趣味ではない。
- 高いと不評だったベッドの高さは変わっていないように見られる → 「フジ」で私はまったく気にならなかったが、SNSでは高いベッドがこわいという声が多いようだ。
すぐには無理だろうが、せっかくの日本船である。将来はデッキ9のスパ&ウエルネスは大浴場にして欲しいのでボイラーの増設などの大改造を、またデッキ5のオーシャンクラブ&バーは「船ではダンスや各種アクティビティーが楽しみ」という日本船ファンのために、(ピラーがフロア内にあっても良いから)ダンスフロアの拡張をドックで施工して貰いたい。また2デッキ船尾にあるマリーナは、現在まったく活用を考えていないようだが、このままでは他船にはないせっかくの設備が宝の持ち腐れとなる。ここを有効活用するような寄港地の開発、アクティビティの工夫を望みたいところだ。さてディナーの際にメインの「ザ・レストラン富士」で日本人の上級スタッフに聞いてみたところ「料理のお替わりは自由です」と言ってくれたのが今夏乗船した際の「フジ」である。反対に、何度頼んでも「お替わりは不可」とけんもほろろだったのがこれまでの「にっぽん丸」の「瑞穂」ダイニングであった。一方で、(特殊なものでない限り)アルコール飲料は「フジ」に次いで「サクラ」も料金のうちで無料、という酒飲みには嬉しい特典も今般打ち出された。 同型船2隻目が戦列に加わり、今後どういった差異をつけていくのか、はたまた商船三井クルーズの共通コーポレートカラーを打ち出していくのかが実に楽しみである。
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