「飛鳥Ⅱ 2026年アラスカ・ハワイ グランドクルーズ」の「寄港地観光ツアー説明会」
先日、「 飛鳥Ⅱ 2026年アラスカ・ハワイ グランドクルーズ」の「寄港地観光ツアー説明会」に参加した。来年4月末に横浜港を出発する同クルーズの出港日から遡ること約4ヶ月余、寄港地に於ける船会社主催のショアエクスカーションなどに関する案内の会である。説明会は東京で3回開催される他、福岡、大阪、名古屋でそれぞれ行われるが、その中で我々は東京で行われた最後の説明会に出席することにした。当日、丸の内にある郵船ビルの会議室に約50人から60人の乗船予定者が集合したところをみると、3回行われた説明会に東京近辺からは計約200名、各地会場を含めると全国から300名から400名くらいが参加したことになるのだろう。そう云えばこのクルーズの区間乗船ツアーのパンフレットも我が家に来ていたので、どうやら現時点ではまだ満船(定員約700名)ということにはならず、区間乗船を含めて400人から多くとも500人程度が乗船する適度な混み具合のクルーズになりそうと予想できる。
説明会では例によってクルーズに必要な持ち物や旅行保険の手引き、寄港地11港での本船主催ツアーの案内がなされ、参加者一同、スクリーンや配布の冊子を見ながら一時間半ほどの説明を受けた。もっとも紹介されたツアーは、すべて米ドル表示で、そもそも代金が割高な上に、今の為替相場で円に換算すれば、「えっ!」と驚くような値段である(ツアー料金はクルーズ時の為替で精算される)。私たちがアラスカクルーズに初めて乗船したのは、2008年夏の”セレブリティ・マーキュリー”号で、その時の記録を見てみると、ジュノーで行われたクジラウォッチングクルーズ(所要時間4時間)が船内での予約販売価格が135ドルであった。当時の為替が90円ほどだったから、邦貨にして約1万2000円である。一方で”飛鳥Ⅱ”で来年実施される同じ行程のツアーは200ドルで、もし為替が150円なら3万円となる。ケチカン港から行くトーテムバイト州立公園ツアー(2時間半)は、その時の船内予約が45ドル(4000円)だったのに対し、来年は120ドル(1万8000円)と設定されている。水上飛行機によるミスティフィヨルド遊覧飛行(2時間)も当時254ドル(2万3000円)だったものが、今や490ドル(7万3千円)と、どれをみても同じ内容のツアー料金が以前より3~4倍高くなりそうだ。
アラスカクルーズと云えば定番、スキャッグウエイ港から出る人気のホワイトパス・ユーコン鉄道(3時間)は、2011年に”ゴールデン・プリンセス”号のアラスカ・グレーシャーベイクルーズで訪れた際に乗車したが、その時129ドル(当時の為替80円で1万円)だった列車運賃は、来年は210ドル(3万2000円、ただし貸し切りとのこと)である。 『至れり尽くせり、何があっても安心』の飛鳥Ⅱのツアーであることを勘定に入れても、近年の値段の高騰には驚くばかりだが、これも海外はインフレで物価が高くなった上に、円安のデメリットが加わったことによるものである。”ゴールデンプリンセス”に乗船した際は、船尾の広いビスタスイートをエンジョイして7泊で料金は3500ドル、30万円を切る費用とあって、この15年で何と海外旅行の費用が嵩むようになったことかと今更ながら驚く。かつて我が国がバブル経済真っ盛りの頃、アメリカの物価は何でも日本の半分と云われたのも遠い昔の話である。これから来年4月の出発までに、日本国内は国債大増発で金利上昇、対する米国は経済の減速でFRBが金利を下げ、為替が一挙に1ドル100円ほどに戻らないものか、などと都合の良い妄想を浮かべてみたりする。
家に帰って配布された「寄港地観光ツアーガイド」の冊子をじっくりと読んでみたが、やはり各ツアーの値段の高さは気になる。わずかにスキャッグウエイの「シーニックハイウエイと犬ぞりキャンプ見学」(4時間、190ドル)だけでも申し込もうかと思っていると、妻はシアトルから3泊4日の「熱狂と勘当 メジャーリーグ観戦とロサンジェルス 3泊4日」の頁を開いて目を輝かせている。これはシアトルで一旦下船し、ロスでドジャースの大谷選手の試合を2試合見てサンフランシスコで船に戻るツアーで、代金はなんと一人5800ドル、今の為替なら90万円もする。かつては30ドルもあれば内野席で観戦できたMLBの試合が、いくら大谷選手でも「たかが野球」に90万円とは高騰の極みで法外、と冷ややかに冊子を眺めていると、妻は別の旅行社から届いた「MLB ロサンジェルス・ドジャース 3試合観戦 6日間の旅」のパンフレットをこれ見よがしに開いている。そちらを見ると日本からドジャースタジアムでMLB3試合を組み込んだ6日間のツアーは、往復のエターはビジネスクラス利用もあってすべて220万円~270万円になっている。「ね、これ見ると飛鳥Ⅱのツアーもそんなに無茶な料金ではないわよね」と、勝ち誇ったような視線を送ってくる。
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