慶応義塾志木高等学校蹴球部 祝・ラグビー花園 初陣を飾る

花園ラグビー場 第三グラウンド 暖かい日差しの下でお馴染みタイガージャージの試合
正月休みに入った。慶応競走部の後輩たちは箱根駅伝出場からもう何十年も遠ざかっているので、正月の楽しみと云えばラグビーの大学選手権だったが、最近は大学の蹴球部(ラグビー)も秋の対抗戦グループでは4位から5位で、かろうじて大学選手権に出場がかなう程度の成績にとどまっている。なんとか出られた今年の大学選手権も先日、緒戦で京産大に敗れてしまい、我々塾員(慶応義塾の卒業生)にはつまらない正月になるかと思ったら、慶應義塾志木高校の蹴球部が創部68年目にして初めて大阪・花園の全国高等学校ラグビーフットボール大会に埼玉県代表で出場することになった。神奈川県の慶應義塾高校の方は、過去に全国優勝の経験もあり、県代表として何度も花園に出場したことがあるが、最近は桐蔭学園や東海大相模などの強豪校がひしめく予選で敗れている。そんな中、特段スポーツに力を入れていない志木高が、今年は105回の記念大会で埼玉県の代表枠が2校に広がったとは云え、予選を勝ち抜いて花園出場の切符を掴んだのは快挙である。
慶応義塾志木高校は1948年にもともとは農業高校として開校した高校である。池袋駅から約20分、東武東上線の志木駅前に広がる校地は開校当時は5万坪もあり、校内で栽培された柿は銀座の千疋屋フルーツ店に納品されたほどの特産品であった。1957年に普通高校に転換した後は、神奈川県の日吉にある慶応義塾高校と同じく、退学にならない限りは、卒業生全員が慶応義塾大学の各学部に推薦入学できる塾内一貫教育校である。ただし普通部(日吉)、中等部(三田)などの中学から上がってきた生徒は、ほとんどが慶応義塾高校に進むため、志木高はかつては外部からの入学者がほとんどだったが、最近は普通部や中等部からの内部進学者も増えているらしい。2000人を超える生徒が在籍するマスプロの慶応義塾高校に較べると、志木高は750名ほどの定員のため、24の言語を学ぶことが出来るなどユニークな教育を行っているようだが、人数の関係もありスポーツに特化した活動は行っていない。野球で見れば先年、甲子園で優勝した慶応義塾高校と違い、志木高は県予選では通常2回戦~4回戦で敗退という年が多く、その意味でも今年の蹴球部の活躍は目を見張るものがある。
という事で暇な老生、志木高出身の友人と、昨日は日帰りで東大阪市にある花園ラグビー場に第1回戦の観戦に出かけた。正月休みに入ると、「大人の休日倶楽部」の3割引き切符が使えなくなるが、年内でこれを使えるのは昨日までだったのがラッキーだ。ラグビー観戦と云えば、ことさら気を遣うのが寒さ対策となる。寒風に震えながら観覧席でじっとしていると、じっくりと試合経過を見るどころではなくなるので、スキー用手袋を着用の上、携帯カイロにブランケット、重ね着用のダウンジャケット持参で大阪入りである。初めて最寄り、近鉄奈良線の東花園駅に降り立つと、花園には3つもラグビーグランドがあり、この日は地元の常翔学園(旧・大工大高校)が出場することもあって駅近辺は大変な賑わいであった。入場券を買えば、その日行われるどのグランドの試合も出たり入ったりしながら観戦できるため、志木高の試合が行われる第3グランドの観客席に座ると、第1グランドの試合を見てからこちらへ来たなどと話す高校ラグビーファンの声が周囲から聞こえる。学校関係者でない一般のラグビー観戦者が多いのは関東ではあまり見られない光景で、105回目となるこの大会が地元・大阪ではファンの間に定着していることが分かった。ジジイどもにこんな体験をさせてくれた現役志木高の塾生諸君に感謝、感謝。
心配していた寒さ対策がまったく不要だったほどの暖かな冬の日差しの下、慶応志木高と青森山田高校の試合が2時半過ぎにキックオフ。青森山田と云えばスポーツで有名だし、ここ数年、花園に連続出場しており、メンバーにはトンガ人留学生もいるから不気味な相手である。勝つにせよ負けるにせよ接戦になるだろうと思いつつ試合展開を見守ったが、敵にしても味方にしても、グランドでプレーする選手達は孫の世代で、どの顔も溌剌として頼もしく感じる。格闘技と球技の要素を混合したのがラグビーとあって、体をぶつけあいながら青春を謳歌している若者たちの姿を眼前にすると、つい目頭が熱くなるのは、こちらが齢をとったせいだろう。試合が進むにつれ、埼玉県予選でも多用した自陣からのモール攻撃が威力を発揮、加えてフルバック大澤君の走力などで、慶応志木高は青森山田高校のデイフェンスを粉砕してトライを重ねる。終わってみれば48対12と思わぬ大差で1回戦をものにして、友人と帰りの新幹線の発車を待つ間、新大阪駅のお好み焼き屋で祝杯をあげたのだった。慶応義塾は我が国のラグビールーツ校である。志木高には願わくはこの調子で勝ち進んで欲しいが、正月の間は「大人の休日倶楽部」の割引がないので、この後は花園まで行けぬとはちょっと残念だ。そういえばJALのマイレッジがあったかなあ?













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