飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ DIE WITH ZERO
かつて世界一周クルーズの途中で、会社を経営する飛鳥クルーズの常連さんから 「一回乗ってくるサラリーマン出身者はいるが、何回も乗ってくるのは珍しい」と言われたことがあった。今回も飛鳥Ⅱ船内に1000泊以上の乗船者として名札が掲げられているさるご婦人から 「 極めて個人的で不躾な質問とは分かっているのだけど、あなたたち一体何をされているの?」といきなり質問を受けた。「実は亡くなった(脚本家の)橋田寿賀子さんが、以前の世界一周クルーズで 『 あの人たち楽しそうでいいわね』『 一体何をしてる人なんでしょうね』とあなた達に関心を持っておられて、私もどうしても聞きたかったの」との事である。脚本家に興味を持たれたとは嬉しいが、そういえば初めて飛鳥Ⅱの世界一周クルーズに乗船したのは60歳前のことだから、平均年齢が72~73歳の船内では目立ったであろうことは間違いない。今も毎日デッキでジョギングを続け、イベントとなれば変装などして元気よく飛び出しているので、船内で悪目立ちしていることだろう。その質問には「ごく普通のサラリーマンOBです」とお答えしたが、今回も親しくなった乗客は医師や歯科医師、企業の経営者や不動産業者などが多く、職業を聞いて回ったわけでもないのであくまで感覚ではあるが、我々のような勤め人上がりは半数に満たないようである。
幸いなことに年金を受け取った上に、まだ自営業者として幾ばくかの収入もあり、今のうちに出来ることは楽しんでおこうとの意気込みで旅行やクルーズをしているのだが、ちょうど今朝配信されたネットのFINASEEというコラムでは 「ゼロ活~お金を使い切り、豊かに生きる!~」(井戸美枝著)や「DIE WITH ZERO人生が豊かになりすぎる究極のルール」(ビル・パーキンス著)といった本が今売れているのだと云う。なんでも「『ゼロ活』は終活の話題をマネーの観点から捉え直した本です。お金を貯め込んで老後を迎えてみたものの、なくなってしまう心配をしていたら、ほとんど使わずに最期の日を迎えてしまうことになってもいいのだろうか、今の楽しみのためにもっと使っていいのではないか、という問いかけがそこにはあります。」との内容であり、「『DIE WITH ZERO』は実はウェルビーイングの観点から、お金を使うことを勧めています」。「今しかできないこと」に惜しみなくお金を使えと主張する理由は「人生で一番大切な仕事は『思い出作り』であるから」と書かれているそうだ。
勤め人出身者ゆえ、上段にある「お金を貯め込んで老後を迎え」るほどの身ではないが、日本人の平均寿命や平均余命を考えると、消費者たる残りの人生はあと10年もないことに改めて驚いてしまう。もっとも人生の難しいところは、明日死ぬかもしれないし、100歳まで生きるかもしれない点にあり、どこでどういう出費があるかが分からないから、皆不安を感じて財布の紐も固くなるようだ。ただ自分自身を振り返れば、今後不動産を買い替えたり大規模なリフォーム費用が発生することはないだろうし、高級外車に買い替えようとも思わないから、消費はやはり『思い出作り』に向かい、旅行やクルーズに行きたいと思うのである。実際、国内外どのような場所でも旅してみると、その土地をもっと知りたいという興味が湧きおこり、改めて地理や歴史の本をひも解くこともあって、知的好奇心が大いに刺激されるものだ。百聞は一見に如かずである。特にクルーズ船は、大きな荷物を持って航空機に乗り降りしたり、ホテルでチェックイン、チェックアウトを繰り返すこともせずストレスなく見知らぬ土地へ連れて行ってくれる。ということで、またどの船に乗ってみようか、などと旅行会社から届いたパンフレットなどをチラチラ眺めている夏の日である。
« 飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ 余話 『船旅への招待』(斎藤茂太) | トップページ | 飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ ダンス教室 »
「船・船旅」カテゴリの記事
- 飛鳥Ⅱ2026年「アラスカ・ハワイグランドクルーズ」日付け変更線を超えて(2026.06.04)
- 「飛鳥Ⅲ 2027年パシフィック ディスカバリークルーズ」 船上クルーズ説明会(2026.06.02)
- 飛鳥Ⅱ2026年「アラスカ・ハワイグランドクルーズ」 ハワイ諸島と消えたマグネット(2026.05.31)
- 飛鳥Ⅱ2026年「アラスカ・ハワイグランドクルーズ」サンフランシスコからナパバレー・ワイントレイン、モントレー・カーメルへ(2026.05.23)
- 飛鳥Ⅱ2026年「アラスカ・ハワイグランドクルーズ」 シアトルの寄港日(2026.05.21)
« 飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ 余話 『船旅への招待』(斎藤茂太) | トップページ | 飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ ダンス教室 »


コメント