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2025年8月28日 (木)

三井オーシャンフジ 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ (その2・サービス編)

20250828
格調高いザ・レストラン富士(メインダイニング)


と云うことで、素晴らしい船体を以て営業を始めた三井オーシャンフジである。では肝心のサービスについてはどうだったか。総じてクルーは一生懸命に乗船客の要望に応えようとする姿勢が見てとれた。お互いが見て見ぬふりと予てから指摘されていた、インド人とフィリピン人、それに日本人ウエイターが混在する各ダイニングでの混乱も、本船が就航した昨冬乗った友人から聞いた悪評とは異なり、かなり協調がとれているように見られる。ただ忙しくなってくると、注文をとったり、空になったグラスに注意を注ぎ、気を利かすには後もう一歩という感がある。メインダイニングの「富士」の料理は私には薄味だったため、塩を振ろうとすると、立派な銀製の塩入れ容器は穴が塞がって中身が出て来ない。ウエイターに隣のテーブルの塩入れをとってもらうと、こちらも同様に穴が塞がっている。また塩の容器に胡椒が入っていたこともあって(つまり同じテーブルに胡椒入れが2つ並んでいる)、食事前にこれらのチェックがなされていないことがわかる。 「何とも惜しい!格調高いダイニングなのにもう一歩」と呟きたくなる。


その他、細かい点で「オヤ!?」と思うような対応にクルーズ中しばしば遭遇した。ビュフェ「八葉」で、夕食時に西陽がきついので「ブラインドを下げて下さい」と日本人女性クルーに頼んだら、ナント「私はこの船に乗って以来、一度もこのブラインドは閉めたことがありません」と取りつくしまなく拒否された。彼女の経験の有無などどうでもよく、構造的に無理なのか、もし彼女ができないならばそれを出来るクルーを呼べば良いのに、想定外の質問に応じる余裕がないようだ。高知市内から港に戻る最終シャトルバスが定時になっても出発しなかった時には、本船の係員はバスの運転手になにやら指示をしているが、車内で待つ乗客に一切状況を知らせない。いつまで待つのかわからないので、たまらず 「何が起こっているの? なんで動かないのか、まず乗客に説明してよ」と注文をつけた。「にっぽん丸」で経験を積んだ人が少なく、客船で働くのは初めてという日本人クルーが多いためにこの対応になるのか。忙しい時や想定外の時のサービスという面ではまだ改善の余地がある。


反対にこちらのリクエストに向き合って、即日フィードバックしてくれた日本人女性クルーがいた。乗船客数比で台数の少ない本船のセルフランドリ―では、洗濯機や乾燥機の順番待が起きることは必至である。洗濯や乾燥が終了した際に回収が遅れると、機械が空くのを待っていた次の人が勝手に中身を取り出してしまい、しばしば遺失物等のトラブルが起こってしまう。そのため「飛鳥Ⅱ」でも「にっぽん丸」でも、順番を待っている人は中身の回収されていない空いた洗濯機や乾燥機があったら、ハウスキーピングに電話をし、中身は係員に回収してもらうシステムになっている。


ところが本船の表示は 「係員が回収することもあります」と、かなりあいまいな表現で、「他人の洗濯物に触れることはだめ」との禁止表示になっていない。案の定、ある日乾燥機に入れていた我々の衣服は、誰かによって洗濯機の蓋の上に放置されていたので、この点を改善するようにゲストリレーションに要請した。すると翌日  「飛鳥Ⅱのデッキプランを見たら、各階にセルフランドリーがあってびっくりしました。お客様のおっしゃる通りまず本船は洗濯機が少ないですね。言われた禁止表示は検討させていただきます」と丁寧な説明があったのが嬉しかった。その場を切り抜けようとする対応が多い中、しっかりと乗客のクレームに向き合おうとする彼女の姿勢に、本船の明るい未来を見た気持ちがした。船体のハードは超一流、サービス面では努力を大いに認めるが、まだ改善の余地残す、というのが私の見立てである。この船は時を経て乗船したらきっと素晴らしいクルーズ船になっているような予感がする。

 

セルフランドリ―。5デッキの両舷にそれぞれ洗濯機4台と乾燥機4台を置いてあるが、定員400名に比していかにも少ない
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MITSUI OCEAN FUJI  熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズに乗船

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コメント

こんにちは。先日下船時に突然お声がけさせていただいた者です。

この洗濯機と乾燥機はこれでもオデッセイの時の2台・2台計4台・4台から倍増されたのです(個人的にはこの時の工事と各部屋へのウォッシュレットの追加による水回り工事が水漏れの大きな原因に繋がったと思っています。フェアウェルのオデッセイでは何も問題起こっていませんでしたから)。

ワールド時は残り時間の表示がなく不便だったのですが、それは解消されて残り時間が出るようになっていました。その代わり、袋を掛けるフックが全機械にあったのが一部しかありませんでした。袋にも飛鳥IIみたいに部屋番号書いてると分かり易いし、自分で取ってはいけないと明記されると良いですね。長い航海では午前中が混むので、午前は奇数の部屋偶数の部屋と日替わりで割り当てがありました。

今回乗って改善された部分が多いので、これからどうなっていくか楽しみです。

Hさま

先日は失礼いたしました。コメントをありがとうございます。

セルフランドリーについては、そのような経緯があったのですね。大変参考になりましした。水回りの改装は問題になる点が多いということですね。今後大浴場の設置(をするとすれば)はうまくやって欲しいです。

この後に食事やその他の出来事について記そうと思ってますが、総じて 『あと一歩』 改善すればとても良い船になると感じました。そうなるには様々な経験が必要なのでしょう。

飛鳥Ⅱもクりスタルハーモニーから日本船になった当初は、かなり混乱していました。飛鳥クルーズと商船三井クルーズ、それに外国船が競い合って、日本のクルーズ文化の良き慣習が練り上げられることを期待しています。

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