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2025年5月27日 (火)

飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ第54日 ティルベリー寄港

20250526
ティルベリーのショッピングセンターで購入した商品。英国伝統の海運雑誌。

5月23日、クルーズ第54日目、飛鳥Ⅱはヨーロッパ最後の寄港地、イギリスのティルべリー港に入港した。テムズ川の河口より川を上ること約2時間、飛鳥Ⅱが着いたのはロンドン港湾局ティルべリー客船ターミナルであった。このあたりはまだ汽水域で、潮の満ち干によって水の流れが上流に向かったり海へ流れたりと時間によって変化している。ターミナルと云っても古色蒼然たる木造だが、乗下船口の脇にはシーメンズクラブもあり、かつてはオーストラリア移民のP&O客船が発着したと云う由緒正しき伝統の桟橋である。ここからロンドン市内までは電車で40分ほどで行けるも、ロンドンはすでに何度か来たことがあるし、妻は高校時代に住んでいたこともあって、雑踏まみれで物価の高い市内中心部に行くのはやめにした。代わりにシャトルバスで15分ほどのレークサイド・ショッピングセンターで買い物をし、一旦帰船してターミナル近辺をジョギングで回るスケジュールで一日を過ごす。


午前中、シャトルバスで行ったショッピングセンターをぶらぶら歩いていると文房具屋のWHSmithを発見。英国では良く見るチェーン店で、この店では雑誌も売られている。さすが海運国らしく船に関連する月刊誌が、ファションやクルマの本に並んで店頭に置かれており、これらの海運誌を買うのも英国訪問の楽しみである。2011年の飛鳥Ⅱ世界一周クルーズの際にも 『現存最古クルーズ船 』としてアップしたとおりで、今回も久しぶりに "Shipping"と"Ships Monthly"の2つの雑誌の6月号を店頭で購入した。両方とも日本で云えば軍艦記事が中心の『丸』、商船関連の『世界の艦船』、それに各種クルーズ船雑誌などをミックスした船オタクっぽい紙面作りになっている。飛鳥Ⅱに帰ってパラパラとページをめくると、貨物船の記事や新しいクルーズ船会社の紹介、往年の名船の話など興味が尽きない内容で、中には旧日本帝国海軍の重巡洋艦「羽黒」の記事まであって、これから長い大西洋横断の日々にゆっくり読んでみるには十分である。


船に戻って、午後はジョギングタイムである。まずはティルべリーの町へ行って町や駅の様子を眺めた後、川沿いにあるティルバリー要塞(FORT)の周囲をぐるっと走ってみることにした。この要塞はテムズ川の川べりにあって、いかにも首都ロンドン防衛の任を担うような要所に位置している。まるで函館の五稜郭のような五画形の幾何学的な配置の要塞で、もともとは16世紀に国王ヘンリー8世が造らせたものだが、第2次大戦時にも使われ、当時のキャノン砲が今もテムズ川の川面をにらんでいた。入場料を払って中へ入れば地下トンネルや兵士が暮らした部屋もあるそうだが、時間が足りず今回はパスすることにした。要塞はもともと川の湿地に造られただけあって、城壁の周囲には池が張り巡らされ、周囲の緑地では馬がのんびりと草を食んでいる光景が広がる。ここをめぐる緑道は一周が2キロ強で、馬糞に注意しながらのんびりと川風に吹かれてジョギングを楽しむことが出来た。

 

ティルベリー要塞
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