飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ第33日 キリンがいるぞ
このクルーズではデッキディナーが4回開催させることを乗船前に郵船クルーズから聞いていた。アジアンデッキディナー、アフリカンデッキディナー、カリビアンデッキディナー、ハワイアンデッキディナーで、その日はプールサイドにグリルが設置されて海域・地域に因んだ料理が振舞われる。乗客は潮風に包まれて薄暮の野外ディナーを楽しむが、クルーだけでなく乗客もそれぞれ持参した民族衣装などを着て、クルーズ気分を盛り上げる趣向である。クルーズ12日目、シンガポール出港後に行われたアジアンデッキディナーでは、例によって昭和オヤジの植木等のいで立ちで、いつものように(一部に)ウケたが、次はアフリカがテーマとあって、乗船前から、「 うーン!?この夜のために何を仕込んでいこうか」と悩んだのだった。
久し振りに合った小学校の恩師に 「 キミは小学三年生の頃から、植木等の真似をしておちゃらけるのが好きだったわね」と最近も言われたが、何かイベントがあれば人とホンの少々ずらして、ウケを取るのが好きだった性分は、『三つ子の魂百まで』で今も変わらない。ましてやクルーズ船上なら 「 旅の恥は搔き捨て」だ。せっかくのアフリカンデッキディナーとあれば、何か恰好の衣装がないかと考えて、ネットで調達し仕込んだのがキリンのかぶりもの(高さ約40センチ)と、妻のキリンのカチューシャである。これならワイワイ、ガヤガヤのデッキディナーで、アフリカ民族衣装などを着こんだ女性客が数多くとも、頭三つ分くらい飛び出るので目立つこと間違いない。
とは云っても、変わった扮装をしてディナー会場に飛び出すのは、毎度ながらちょっとした勇気がいるものである。まさか顰蹙(ひんしゅく)を買うことはないだろうか、いやいや誰からも相手にされず無視されたらどうしよう、などと心配しつつおそるおそるデッキに踏み出せば、我が姿を見るなりみんな一目で 「 プッ!」 と笑ってくれるのでほっと安堵の息が出る。暮れ行くにつれ次第に 「 一緒に写真とって」などとこれまで知らなかったご婦人方も周囲に増えて、まさに被り物は効果抜群である。そのうち 「 下の階にいたらデッキではキリンが出たというので見に来ました」と言うクルーまで現れ、大目立ちとあってまずは成功。カチューシャの妻も共に、キリン姿のまま、フィリピン人のキャビンクルーたちも一緒になって、デッキダンスで大いに盛り上がった一夜であった。翌朝は 「 昨日は盛り上げていただきまして有難うございました」とエンタメクルーから丁重な挨拶があったが、いやいや楽しませて貰ったのはこちらである。クルーズは自ら楽しみを見つけ、自ら盛り上がらなければ損なのだ。
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