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2025年4月 6日 (日)

飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ第6日 一日25時間

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露天風呂より石垣島をのぞむ

 

飛鳥Ⅱはベトナム沖を順調に南下している。この航海では起き抜けの体を目覚めさせ、朝食を美味しくいただこうと、起床してすぐにデッキを2周ほど(900米弱)歩くことにした。朝陽を拝みながら「🎼朝だ、夜明けだ、潮(うしお)の息吹、うんと吸い込むあかがね色の胸に若さのみなぎる誇り、海の男だ艦隊勤務、月月火水木金金♭」などと口ずさみながら深呼吸をしてデッキを歩くのがとても気持ちよい。クルーズ船では食事やアクティビティに参加するだけで階段を昇り降りし、船内どこに行くにも長い通路を歩くため、思ったより一日に歩く距離が多くなるものだ。毎日のジョギングやダンス教室を除いても、歩数は軽く一万歩を超える日々で、のんべんだらりとしている普段の生活よりかなり活動していることになる。


こうしてデッキを歩いていると、外板がどこもきれいに錆打ちされており、新しい船かと見まごうばかりに船体が白いのに気づく。そういえばパームコートやリドのガラス廻りのパッキン、内装の化粧板もかなりの部分が新しく張り替えられており、船齢を感じさせない船の美しさである。プール周りもきれいになっているし、ところどころで船内が刷新されているのがわかる。これらを観察するにつけ、相当な費用をかけて本船が整美されていることがこちらにも伝わり、『飛鳥Ⅲ』が就航してもこの船が当分の間、現役で使用されることが予想できる。ミャンマー産の天然チーク材を張ったプロムナードデッキ、廊下や階段の手すりに多くの真鍮が施されているオーセンティックな内装など、贅沢な空間で日々を過ごしているが、そのすべてが程よくリノベートされて快適さが保たれていると感じる毎日だ。


船内のIT化に伴い、仕事の一部を持ち込んだことを先に記したが、便利な状況になるほど予想外なことも起こる。仕事の関係者と留守宅のケアを頼んだごく一部の親戚以外には、世界一周クルーズに出ていることを告げていないため、突如「 今週、新宿あたりで一杯やらない?」などと旧友からラインLINEメッセージも入って、都度「すまんが、いま海の上」などと釈明に追われることになる。IT化も功罪相半ばで、陸地との交信が便利になった一方で、日常に一挙に戻される連絡が来るのが現代のクルーズ風景なのだろう。さて昨日より船内は時刻改正で日本標準時より1時間バックし、4月4日は25時間あった。これから地球を西へ西へと移動するに連れ、一日の時間が長くなり、最後はその調整でカレンダーから消える日ができる。ジューヌ・ベルヌの小説『 八十日間世界一周』で示されたトリックの反対の現象が起きるのだが、これから一体どういう光景が我々を待ち受けているだろうか楽しみだ。

 

毎日歩いたりジョギングをするプロムナードデッキ
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