ビールはミニグラス、ワインには氷
少し前、ネットの「ダイヤモンド オンライン」上で、大平 哲也さんと云う福島県立医科大学の教授(医師)が、ワイングラスの大きさについての記事を寄せていた。何でもケンブリッジ大学の研究チームが、「過去100年で食器のサイズが大きくなったことが肥満につながった」とする仮説に注目して、ワイングラスについての調査を行ったそうだ。そのチームが1700年から2017年までのワイングラスを収集し、それぞれの容量を調べてみると、やはりワイングラスは大きくなり、容量は増えているのが分かったとのこと。この研究から、「確固たるエビデンスは得られていないものの、グラスのサイズを小さくすることでアルコール摂取量を減少できるのではないか」と考えているそうである。
このような考察に基づき、大平氏はビールや酒を飲む時には小さなグラスを使い、氷や水で割るアルコールは、多めに氷や水を入れよう、と提唱している。小さなグラスでお替わりするほうが、同じ量でも何杯も飲んだ気がするし、同じアルコール量を飲むなら水や氷で膨らました方が沢山飲んだ気になるのだと彼は言う。たしかに人間は情報の80%を視覚から得ていると云われているから、味が少々薄くても目の前に注がれた酒の嵩が多ければ酔った気分になるものだ。その一方で、大きなグラスで一気に飲むより、同じ量でもちびちびと杯を重ねた方が、何となく酔ったような気分になってくるのも事実である。
我々の感覚とは実にいい加減なもので、例えばジョギング中に上り坂に差し掛かった際は、道路の先を見てしまい「あそこまで行かねば」とウンザリするより、視線を足下から50センチほど前に落とし、「一歩一歩」と進んだ方が遥かに楽に頂上に到達する。同じ事をするのも視線一つで気分は変わる。同様に「小さなグラスを使って自分をダマす」「水を多めにして薄めることでたくさん飲んだ気分が味わう」(大平氏)ことが出来るのも心理の綾である。ということで、私は以前より家でビールを飲む際は、小さなグラスに入れてちびちび飲むことにしている。このグラスなら一杯が60~70CC、350CCの缶ビールなら5回も6回もお替わりできるので、何となく杯を重ねた気分を味わえる。これなら、スポーツ後の最高にビールが旨い時、最初の一杯目をぐっと飲み干しても、「あと4杯でも5杯でも持って来~い」と思えるゆとりを感じる。小グラスでお替わりしつつ缶ビール一本を飲み干せば、(ちょっと物足りないものの)もう何杯も飲んだから食事にするかと次に進める気にもなる。また邪道とは思いつつ、白ワインに氷を入れて嵩を増やせば、こちらもちょっと満足した気になる。おかげでγ-GTPもなんとか規定の数値に収まっている。
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