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2025年2月12日 (水)

膀胱がん+前立腺がん 術後の定期検診

20250212jcho

膀胱がんの手術より6年半、前立腺がん摘出手術より4年半、今日は半年に一度の「悪性腫瘍特異物質治療管理」、いわゆる術後の定期検診の日である。近ごろ妻に「年齢の割によく寝るわね」と呆れられる通り、8時間以上ぐっすり眠る日が多いが、この睡眠時間は夜間トイレに立たなくなったことが大きい。昼間にトイレに行く回数も減っているので、体感的には泌尿器系についてまず問題はないだろうと感じているのだが、それでも検査の1週間ほど前になると、「もし今回何かあったらどうしよう」と不安が募る。2021年3月に記したとおり、そもそも膀胱がんも前立腺がんも自覚症状がまったく無かったところ、人間ドックや定例の健康診断の結果で専門医を受診せよと云われ、結局手術に至ったと云う経緯がある。それからすると、自分の感覚というものはそれほど当てにならない気もして、やはり検診の日が近づくと落ち着かない。


手術後の定期検診は採血と採尿に医師の診断である。採血からは取り切れなかった前立腺がんがある場合に数値が上がる腫瘍マーカーPSAの他に、血液やら全身の状態を表す健康診断なみの項目を調べる。尿検査は潜血反応以外に、尿路に欠陥がある場合に多く検出される細胞の病理検査など多岐の項目に亘っている。もっとも膀胱がんの術後5年目までは、あまり愉快とは云えない膀胱内視鏡検査があったが、これは卒業とあって検診が簡単になったのが嬉しいところ。とは云え朝8時半から業務が始まる病院の採血センターには、開始時間前に毎度すでに多くの人が並んでいる。ここでの採血・採尿が遅れると即日判定の結果が出るのが遅くなり、その日の主治医の診断時間も後ろにずれてしまうので、自分を含めせっかちな老人達が何十人も早朝から詰めかけるのである。


何回も同様のルーティンをこなしているとは言え、問題は採尿である。病院で採尿カップをもらう時刻は朝8時半過ぎ、習慣的に便意がやってくる時間である。当然のことながら男性の場合は立ったまま採尿するのだが、この時に便意が切迫していると曲者だ。立ってはいるが、尿を出そうとして下半身の筋肉を緩めるとお尻も緩み、便の方まで出そうになって、冷や汗ものとなる (もちろん出したことはない)。では、と1つしかない個室が空くタイミングを見計らい、まず排便をと考えて座ると、今度は尿が同時に出そうになる。今回は先に便意を覚えたため、まずは便をと個室に入ったが、うっかり同時に出てしまわないよう前を抑制しつつ後ろを解放するなどは至難の技である。結局座るやいなや、あっという間に前が先に開放されてしまい、慌てて採尿カップを構えてなんとか事なきを得たが、一部取り遅れもあり、量が足りないのではないかとやきもきした。


外来迅速検体検査と呼ばれる血液・尿検査の結果が出るまでの1時間ほどを待合室で過ごし、半年ぶりに主治医の呼び出しとなる。毎度「何ごともありませんように」と祈りつつ恐る恐る診察室の引き戸をあけると、医師は検査結果を横目で睨みつつ、こちらの最近の調子を尋ねる。前立腺手術後にほとんどの人で起きる尿漏れも、ようやく感知できないほどになったことなどを報告すると、医師はパソコンのカルテに入力しながら「数値はどれも問題ありません。尿もキレイです」「次は半年後に来てください」と嬉しい検査結果の解説である。これで今回も無罪放免、この春から久しぶりにロングクルーズに行こうと進めていた計画も一歩前進である。泌尿器系では検査前の飲食・飲酒はあまり結果に関係ないとは知りつつも、採血・採尿を控えて、ここ数日は何となく健康に良さそうな食事をし、飲酒も量を越えないように心していたが、今日はお祝いにジャンクフードにウイスキー濃いめの水割り晩酌である。

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