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2024年6月11日 (火)

膝が痛い(続き)

20240611
ウォーキング中 皇居・北の丸公園でこんな注意書を発見

本格的に膝を痛めてから一か月強。時々通っている整骨院からは「大分よくなったのでそろそろ走っても良いですよ」と云われるようになった。と云うことで恐る恐る走りだしてみたが、今回痛めた右膝だけでなく元々痛かった左膝にも違和感があって、まだまだ本格的に走るには至らない。整骨医からは「もともと悪かった左膝をかばっているうち、右をひどくしたのでバランスを直していきましょう」と云われている段階である。現在のところ1週間7日単位で、ジョギングを2日、区営プールでの水泳1回、チャリ1回、ウォーキング2回、そして完全な休みを1日とるウイークリーローテ―ションを組んでゆっくりと体を動かしている。水泳やチャリは走るほどには膝に力がかからないので、いくらやっても痛みは来ないし、ウォーキングも下り坂を速足で歩いたりしなければ痛みを感じないのが助かる。やっとここまで回復してきたので、この調子で完全回復を目指す日々である。なにより体を動かさないと、夕方のビールが旨くない。


チャリやウオーキングで街を巡ると、ジョギングばかりしている時には目につかなかった景色を発見して別の面白さを感じることもある。こんな珍しい店舗が身近にあったかとか、けっこう古い歴史や由緒ある寺社仏閣がここにあるのかと、足を止めて見学することが以前より格段に増えた。走る行為は一旦スタートすると、没我的に自己の世界に入り易くなり、肉体的にも前ばかりを見て走りがちとなる。ランニング・ハイと呼ばれる現象で、この麻薬的な体験が多くの人を日常的に走る行為に駆り立てるのだが、この時、周囲の景色はただ流れているだけで、記憶にはほとんど残らないものだ。(もっとも妻は走っている時にも、夕飯の献立を考えたりするそうだし、街頭の店先に目についたものがあった、などとよく云うから女性と男性では走る時の視界がまったく違うのかも知れないが。)移動する速度の違いだけで、目に入って印象に残る風景が違うことを、チャリやウォーキングで改めて発見する日々である。


膝に痛みが出るまで、これまでは永きに亘り、最低でも毎月延べ20時間は走るようにしてきた。私の平均的なジョギング速度は時速にして約10~11キロなので、最低でも毎月200キロ、多い月は270キロほど走ってきたことになるが、これはやはり老体には過剰な距離であろうか。走る行為は、エネルギーの点ではとても効率的で、メッツ(METS)という運動強度を示す単位によれば、ジョギングは自転車や歩行に較べて、(速度によって異なるが平均的に)単位時間あたり2倍以上のカロリーを消費する計算になる。故障前に比べて同じ様に食べ同じ生活様式を維持すれば、腹も出てくるということになるので、自転車を漕ぐ日や町を歩く日は2時間ほどは継続するようにしている。ジョギングは10キロ走るのにも1時間ほどで済むので、エネルギー効率という観点からすると、チャリや歩行は「倍以上の時間が必要」ということになるが、加齢に伴う痛みとあればこれも仕方ない。時間だけはいくらでもあるのが老人の特権でもある。天が休息を命じていると信じ、完全に膝の痛みがとれるまでは、町の景色を楽しみながらゆったりとペダルを漕ぎ、ウォーキングの歩を進めることにしている。

「膝が痛い(2024年5月15日)」

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