日々あれこれ
新橋の飲み会の行き道、寄り道した日比谷公園ではいまユリの花が満開
「70歳を過ぎてウクライナの人と結婚しました。三十歳以上年下の女性です」と会社の同期入社の男からメールの便りが来た。結婚相手は戦乱を逃れて来日したのか、以前から在住している人なのか定かでないが 「お前は生涯独身か」と皆にからかわれていたから人生はわからないものである。そういえば最近は仕事も暇になってみな寂しいのか、次々とお誘いや近況報告の便りが舞い込む。昨日は中学校の男女友達6人の飲み会だったが、幼稚園の時の仲間、高校や運動部の同僚、会社員時代の先輩後輩など、各種集まりの誘いに応じていると、7月もけっこう予定表が埋まって来た。時々今の仕事に関連する付き合いもあって、枯れ木も山の賑わいだが、元気なうちは会合やパーティにはなるべく顔をだすことにしている。
会合と云えば、我々の世代になると、みな時間だけはたっぷりとある。昼飲みだとサラリーマンの迷惑にならないように、午後一時過ぎから開始。夕方の場合は店がオープンする5時きっかりに始め、7時頃には1次会お開き、その後に軽くもう一杯飲むか、あるいはコーヒーなどで、ということが多い。総じてかつての様にバカ呑みしたりせず、ほろ酔い加減で家路につくから、ジジ・ババパワーも世の迷惑にならずに、経済活性化に僅かばかりではあるが貢献していることになる。別れ際には「せっかくだからLINE皆でやろうぜ」「賛成、賛成!」「で、どうやるんだ?」「俺知らないから誰かやって」「俺も」というのがお決まりの会話。そんな場合には子供や孫とLINE連絡を取りあうことが多い女性陣が、「スマホ貸して、私がセットしてあげる」ということで落ち着くが、「俺はまだガラケーだよ」という男性が残っていて一同ずっこけるのがお約束のパターンである。
昨日の読売新聞の「人生案内」には70歳台の歯科医師が、身の廻りのことをすべてやってくれる7歳年下の妻が先に逝ってしまったらと考えると不安でしょうがない、と相談を寄せていた。作家の藤原智美氏の回答は、掃除、洗濯など家事や身の回りのことを一つづつ妻にならって勉強しなさい、とのことである。家事でないが、わが家はスマホ・パソコンの設定からパスワードの管理まで、ネット関係はすべて妻に任せきりで、もし彼女になにかあったら、在宅で引き受けている今の仕事を始め、ネット時代に生きていくのがかなり不便になることは間違いない。この人生案内の男性以上に我々は夫婦の年齢差があるし、ふつうは女性の方が長生きだからまずこんな心配は無用だと思っているのだが、何があるのか分からないのが人生である。「皆同じようなことを心配をしているんだ」と妙に納得しつつも、いまさらネットやスマホの知識を増やす気力もなく、「頼むから先に死なないでくれよ」と、こればかりは下手に出る日々である。
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