少子化対策で医療保険に上乗せ?
正月から続いた医者巡りシリーズがやっと一段落。歯医者は「かぶせ物が劣化して擦り切れているから新年になったらやり変えましょう」と云われていた治療、泌尿器科のガン手術後の定例観察、膝に痛みがあるのに無理してジョギングした挙句、歩くのも苦痛になって行った整形外科など、今年に入ってからすでに8回も歯医者や医者通いをしたが、それも昨日で一段落した。歯はきれいになり、膝の半月板はそれほどすり減ってないそうで、何とか走れるくらいには回復してきた。半年ごとの泌尿器検査も無事パス。そういえば若い頃には、一年に一度も医者にかからず、健康保険組合から何年も表彰されたことがあったが、あれも遠い過去の栄光か。あの時の貸しが今戻ってきた感もする。いずれにしても老いることとは、あちこち病院に通うこと也と一人呟きつつ、我々老人の医療費が、現役の若い人たちの社会保険料に上乗せされるかと思うと、申し訳ない気持ちにもなる。
少子化対策の財源として、月額一人あたり500円を公的医療保険に上乗せすることを検討中と岸田首相が発表した。「国民に実質的な負担は生じない」などと首相は言っているが、子育て真っ最中の子供が2人いる家庭なら500円 X4人 X12カ月で2万4千円にもなるのに、何をどう考えると「国民の負担にならない」のか彼のロジックはまったく理解できない。民主党のルーピー鳩山以来、歴代政権の中でも、岸田首相は何を言っているのかわからない最もひどい首相の一人になってしまった。それにしても老人たちの医療費が医療保険の大きな負担になっている現状からすれば、子育て支援の財源は、現役子育て世代ではなく老人たちからもっと厳しく取るべしと病院で医療費明細を受け取る度に思う。
少子化対策で云えば、子供の数を増やすためには、専業主婦の復権に尽きるという声が私の周囲には多い。男性は外で働き一家を養うカネを稼ぎ、女性は子育てが一段落するまで専ら家庭を護るという昭和の働き方に戻ったら少子化問題は大幅に改善されるに違いない。グローバリゼーション、特にジェンダーフリーや行き過ぎたコンプライアンス、ポリコレに捕らわれず、明治から昭和半ばまで続いた伝統的な社会の在り方に、世の中を少し巻き戻す戻す必要がある。世界的な保守の復権のなかで、わが国でも「グローバリズムが日本を滅ぼす」とする論調も多数見られるようになってきた。米国流の株主資本主義を見直し、株の持ち合い、終身雇用、年功序列など、わが国の高度成長に寄与した体制を再評価する必要があると私は考えている。同様に家庭も「外で働く昭和のお父さんと、家で家事をする昭和のお母さん」が戻ってきたら少子化問題も改善するはずだ。本当に少子化問題が我が国の喫緊の最重要課題と云うなら、国民すべてから毎月500円を無理やり取るのでなく、男女の役割をより明確にし、(IT化で男性の経済性を高めつつ)女性が家庭で安心して子育てに専念できる体制にすれば良い。「タンスにゴン! 亭主元気で留守が良い」。
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