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2024年2月

2024年2月29日 (木)

飛鳥II 常夏のグアム・サイパンクルーズ乗船 (1)

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太平洋上の雲


強風が吹き荒れた東京を離れ、横浜港より乗船して一晩、飛鳥Ⅱは北緯30度付近を南下している。北風の残滓による大きなうねりを船尾から受け、船はほどよい周期でピッチングを繰り返している。今日は水が暴れるのでプールは水が抜かれているが、船の周りあたり一面大海原が広がり、早くもちぎれ雲が水平線線の彼方まで浮かんで南の国の風情を漂わせている。やっとクルーズに来た実感が湧いてきた。


武漢ウイルスの感染騒動以後、ワンタッチ寄港ではなく目的地が外国の港である初クルーズとあって、今回は650名ほど満船に近い乗船者でディナーも2回制である。顔見知りのクルーとの挨拶はここ数年行われた感染予防のグータッチでなく以前のようにシェークハンドに戻り、いつもの船上の日常が始まった。しばらく会わなかった船友とあいさつを交わし近況などを語り合っていると、ここでは時間があっという間に過ぎそうだ。残念ながら参加できなっかったが、昨晩はクラブ2100で飛鳥ダンス(エイキー・ブレーキー・ハート)も踊ったそうである。


船内には立派なひな人形があちこちに飾られ、陸上にいるより季節を実感できるのもクルーズの良いところである。昨年10月以来数か月ぶりに飛鳥Ⅱに乗船したが、長いドックの間にエンジンが直され久しぶりに速度が17ノットくらい出てまずは安心である。見れば細かい点もドックで改修されたようで、例えば11デッキのプルーサイドステージがアンブレラ状のものからきれいなひさしに改装されたのが目を引く。何にもましてネットが以前よりサクサクと速くつながる環境になったのが気持ち良い。飛鳥Ⅱは乗っていると船齢が34歳とは思えぬ、まるで働き盛りの船かとみまごうばかりだ。昼にいつも通りデッキでジョギングした後に露天風呂に駆け込むと、春風のような風がほほをなでて改めて日本船の良さを感じている。

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プールサイドステージ上のひさしの形状変更

2024年2月27日 (火)

Golfをまたやってみるか

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かつて会員だったSeattle郊外のMill Creek Country Club No.1 hole

ゴルフを辞めてもう10年以上になるのに最近ゴルフの夢をよく見る。大体、Tee Off(スタート)の時間に間に合わないで焦っているとか、ボールがシャンク(右の方へ打ち出してしまう)したり、チョロだったりダフリ(打球の前を叩く)だったりの場面ばかりで、「 GOOD SHOT!」と周りに拍手されるなどという気持ちの良い夢を見ないのが何とも癪である。そんな夢から目が覚めた朝は「そうか、ゴルフは自分によって相当なストレスだったのか」と改めて納得するのである。思えばジョギングに次いでゴルフはもっとも時間とカネを費やした課目であり、サラリーマン現役時代には年に20回も30回もコースに出ていたが、さして上達もしないまま放り出してしまったことになる。ゴルフ好きな人が聞けばうらやむような関西の超名門コースの会員にかつて推されたこともあったが、格式やら敷居の高さに面倒だと断り周囲を驚かせたこともあった。ジョギングと違い、そんなにゴルフに思い入れがないのかも知れない。


現在70歳を過ぎても細々と海運業界の下請けの仕事を自宅で引き受けているが、平均すれば実働は一日数時間で、毎日朝9時に寝巻のままパソコンをチェックすることから一日が始まる。サラリーマン時代には、毎朝7時には起きてラッシュアワーの電車に揺られ一日仕事、夕方以降も接待の席が数知れず。やっと辿りついた週末は、春・秋のシーズンには毎週のように接待されたりしたりのゴルフ場通いで朝5時起きとあって、日曜日の夜は、週末がもったいないと感じつつも早々に眠りについたのだった。そんな生活をよく何十年も続けられたものだが、あれはもう二度とゴメンだと思う一方で、飲めや歌えの宴会、ゴルフの接待に明け暮れた時代を時々懐かしく思い出すこともある。最近はYoutubeでアメリカのゴルフ場のコースガイドを見ることができるので、かつて駐在員時代に入っていたカントリークラブの現在の様子を見ていると、木々やグリーンの匂いも蘇って、またそこに立ちたくなったりする。


運動神経はまあ普通だと自負しているし、年間何十回もコースに出て、そうでない週末には練習場に通ったにも関わらず、ゴルフはなぜ上達しなかったのだろうか。昔の記録を辿れば一時はアベレージが100を切っていたものが、年齢と共にスコアが落ちて100を超えるどころか、110も軽く叩くようになってしまい、サラリーマン引退と同時に「ゴルフはもう止めた、時間とカネのムダ」とクラブを放り投げたのだった。考えてみえば見栄っ張りのくせに人から教わるのは嫌な性分ゆえ、コーチについて正式に習うということもなく自己流で来たのが上達しない原因だったに違いない。ただ、今も夢に見るということはゴルフに対して何等か未練があるのだろうか。時間はたっぷりあるので、一から正式に習ってもう一度ゴルフにチャレンジするかとの気持ちも密かに湧いてくる。これからは気を遣う接待のゴルフなどでなく、家族や気の合った友人でリゾート地でのんびりとスコアも気にせずゴルフを楽しめれば良いのだ。そうだ、明日から飛鳥Ⅱで10日間のグアム・サイパンクルーズ乗船である。船上に小さなゴルフレンジがあるので、毎日数十分、練習を再開してみるか。

2024年2月21日 (水)

「綾戸知恵meets新日本フィルハーモニー」と「澤田慶仁 津軽三味線ライブショー」

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付き合いのある金融機関から、二つのコンサートの切符を頂戴した。すみだトリフォニーホールで行われる綾戸知恵と新日本フィルハーモニーのジャズコンサートと、近所の区民ホールの津軽三味線ライブショーである。共に平日の夕方の開催だったが、現役サラリーマン時代ならわざわざ時間を割いては行かないようなコンサートも、今なら気軽に参加できるのが嬉しい。シニアー世代万歳だ。最近は夫婦二人して午後5時過ぎからビールを飲み始め、6時には夕食を開始するパターンが多いが、こんな日はトイレに行きたくならない程度に出発前にわが家でビールを軽く飲み、コンサート終了後は会場近くで外食することにする。現役を退くと生活が画一的になりがちなので、目先を変えて、普段は聞かないジャンルの音楽もなるべく積極的に触れてみようという気持ちである。


「綾戸知恵meets新日本フィルハーモニー交響楽団」と銘打ったコンサートは大きなホールにほぼ満員の盛況であった。彼女のファンらしき人達、我々のように切符を貰って見に来た者に、金融機関の関係者らしき背広組みも混ざった雰囲気は、ジャズコンサートとしては少し異色に感じる。伸長150センチにも満たないエネルギッシュなおばさんという感じの綾戸さんは、お母さんの介護とコロナ禍ででしばらく音楽活動を休止し、これが再開後初のコンサートとのことだが、のっけから声ののりも良いようで曲間のトークも快調だ。フル編成のオーケストラの演奏に負けないジャズスタンダード曲の歌声を聞いていると、これで食べるプロとはすごいものだと感心し、ビールの酔いにも関わらず居眠りもせず聞いてしまった。コンサートの帰りはホールそばの錦糸町駅ビルでカジュアルなイタリアン。都心から隅田川を越えて川向うに行くと、心なしか物価が安くなり、コンサ―トの余韻に駆られて気持ちよい夕食を採ることができた。


一日おいて、別の金融機関から貰った切符で津軽三味線ライブショーへ。飛鳥Ⅱの船内ショーでも津軽三味線の催しなどはパスして見に行かないのだが、当日は予定もなくすぐ近場が会場とあって区民ホールへ赴くことにした。三味線の音色でも聞きながらゆっくりと午睡を楽しむことになるかと思っていたらこれが大間違い。澤田慶仁という津軽三味線の名人を中心に芸大出の尺八奏者も交えた3人組は、演奏技量の高さもさることながらエンターテイメント性抜群で、タダ券を貰って来場し、ともすればテンション下がりそうな邦楽にも関わらず盛り上げ方が実に巧み。ジョークも交えた進行に最初は遠慮がちだった客席の手拍子も最後はヤンヤの喝采で、こちらもプロの底力を見た思いである。なるほど津軽三味線の演奏会ではなくライブショーと名付けられたのは、こういうことだったのかと感心して会場を後にした。もし彼らがクルーズ船に乗船してきたら、その時は間違いなくステージを見に行くことだろう。今まで興味が薄かったジャンルの音楽も、こうして見直す機会が来るとは有難いことだ。

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2024年2月18日 (日)

飛鳥Ⅱ 2024年世界一周クルーズ 航路変更

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2011年 シンガポールを出た後 飛鳥Ⅱはスンダ海峡を抜け一路インド洋を西に


当初は乗船予定だったものの、昨年予約をキャンセルした飛鳥Ⅱによる4月5日横浜発の「2024年世界一周クルーズ」について、郵船クルーズ社は「中東イエメン沖ならびに紅海海域の情勢を鑑みて、お客様、乗組員の安全確保を最優先に、当初予定しておりました紅海・スエズ運河通航を避け、アフリカ大陸・喜望峰経由の航路に変更することを決定いたしました」と2月13日に発表した。紅海では昨秋、日本郵船が定期用船する自動車専用船が、イエメンの反政府武装勢力フーシに乗っ取られたことがわが国でも大きく報じられたが、その後もこの海域の情勢は不穏なままで、クルーズ船は無論のこと、コンテナ船など多くの船舶が紅海通行を避けて喜望峰周りに航路を変更している。この状況をみれば飛鳥Ⅱの世界一周クルーズの航路変更も止む無しだと思われる。


我々が初めて飛鳥Ⅱの世界一周クルーズに乗船した2011年も、紅海入口のアデン湾に於ける海賊被害の恐れのために、喜望峰周りに飛鳥Ⅱのスケジュールが変更になった。当時の記録を繰れば、この時の乗船予定者には、コースが変わっても乗船するかの内々の打診が2月中旬にあり、4月3日の出発を控えて2月21日に正式な発表がなされたのだが、今年も聞けば航路変更によって乗船をキャンセルするか否かの問い合わせが既にあった模様で、この13日に最終決定がアナウンスされたのである。2020年の飛鳥Ⅱ世界一周クルーズが武漢ウイルス禍で中止になったあと、中止 → 次年度に繰り越しを重ねようやく5年越しで実現した大航海だったが、またまた不可抗力とは云え当初予定されたインドや地中海に寄港しないことになったのは、乗船予定者にはとても残念なことであろう。


2024年の世界一周クルーズに参加しないことにした理由は、代金の高騰と寄港地の少なさであるのは「飛鳥Ⅱ 2024年世界一周クルーズ 乗船キャンセル」(2023 9月2日)に記した通りである。とは云うものの、振り返れば2011年当時の為替は1米ドルが約80円だったから、このところの世界的なインフレに加え、円安によってフィリピン人クルーなどの人件費、港費、燃料代などドル費用が膨らむ船側が、クルーズ料金を大幅にアップさせることは理解できぬわけではない。クルーズ料金や寄港地を決めるには、テロや戦争などの世界の情勢、天変地異にパンデミック、為替や経済環境など考慮することが多く、世界一周クルーズを企画・運営する方も大変である。料金の問題はさておき、飛鳥Ⅱでは2018年以来6年ぶりのワールドクルーズとあって乗船を心待ちにしていた予約客も多いようで、懇意にしている旅行社の話では今のところ航路変更による目立ったキャンセルの動きはないという。


発表された新スケジュールでは、飛鳥Ⅱはシンガポールを出た後はコーチン(インド)、サラーラ(オマーン)、スエズ運河、ピレウス(ギリシャ)、メッシーナ(イタリア)、チビタベッキア(イタリア)、マルセイユ(フランス)の7港には寄らず、アフリカ大陸を大回りする航路でモーリシャス、ケープタウン、テネリフェの3港のみに寄港、5月12日にリスボンでオリジナルの航程に復帰する。これにより当初より少なかった寄港地がますます減って、終日航海日が連日続くことになってしまった。もっとも我々も2011年には航路変更で憧れの地中海には行けなかったが、代替地のナミビアやセネガルなど西アフリカ諸港には一生行くこともないだろうと乗船をしたところ、それはそれで良い思い出になったのは事実。終日航海日が多いため船内で出来た友人も多く、未だに彼らとは定期的に飲み会を開いているし、毎日毎日開かれたダンス教室がきっかけとなって今では社交ダンスを少々嗜めるようになった。南半球に入る際の赤道通過祭りも忘れられない思い出とあって、航路変更もあながち悪いことばかりではない気がする。


赤道通過祭
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連日続くインド洋の終日航海日
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2024年2月11日 (日)

TBS 「不適切にもほどがある ! 」

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我が国の少子化が大問題となっている今、性別の役割分担が明確だった昭和の時代のように、専業主婦を増やすことが子供の数も増やす対策になるだろうと金曜日に記した。そのブログの文案をあれやこれや考え昭和に思いを馳せていたら、「不適切にもほどがある!」(TBS系)と題するテレビドラマが、1月下旬から金曜夜にTBSで始まったらしいということを思い出した。なんでも典型的な昭和のオヤジが、令和の現在にタイムスリップすると云うドタバタ劇で面白いと評判らしい。まだ一度も見ていなかったが連休中でもあるし、ちょうどU-NEXT(動画サイト)が3か月ほど無料で視聴できる期間だったので、これまで3回放送された「不適切にもほどがある!」をまとめて見ることにした。


主人公の「地獄の小川」(阿部サダヲ)は、1986年(昭和61年)に生きる体育と生活指導の中学校教員で野球部の監督でもある。コンプライアンス規範が希薄な時代とあって、小川は今で言うパワハラ、セクハラ発言当たり前、ところかまわず喫煙し、ミスした野球部員には容赦なく「けつバット」を連発するコテコテの昭和頑固オヤジ。一方、令和の現在に生きる社会学者の向坂サカエ(吉田羊)は、息子のキヨシ(坂元愛登)とともに昭和のジェンダーとハラスメント調査のために1986年にタイムトラベルしてくるのだが、彼女はガチガチのフェミニストで、この時代の(今から見れば)女性蔑視や不適切発言に怒りを露わにする。この小川と向坂が現在と過去を行きつ戻りつするなかで、世情の違いに反発しながらも、第4週以後はそれぞれの時代に理解を深めていくという展開になりそうだ ( と言いつつまだ第3話が終わったばかりなのでこの先の筋立てはあくまで想像だが )。


このドラマはなんといっても宮藤官九郎の脚本が見る者を楽しませてくれる。「男のくせに女のくさったようなやつ」「メス豚」「ブス」「チョメチョメ」など今では放送できないセリフをテンコ盛りにしつつ、「この作品には不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが 時代による表現言語や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み 1986年(昭和61年)当時の表現をあえて使用して放送します」と現代風ディスクレーマーのテロップをわざとらしく表示し、世の風潮をおちょくっているかのような演出が粋で良い。マツダ・ルーチェやホンダCBX400バイク、カシオのデジタル時計、VHSビデオなど、かつて一世を風靡したアイテムが画面に登場してくるのも懐かしい。そういえばあの頃は、ギルガメやら11PMなどお色気満載のテレビ番組もふつうに放送されていたことを小川のセリフで思い出してニヤッとしてしまった。


とにかく昭和のダジャレの連発と、「これ、あった、あった」の場面満載とあって、「不適切にもほどがある!」の3話分を見終わるまでにどれほど笑ったことだろうか。隣で妻が「大河ドラマは誘っても一緒に見てくれないけど、これは本当にゲラゲラと笑って楽しそう」と呆れている。そう云えば近年欠かさず見た数少ないドラマがNHKの朝ドラ「あまちゃん」と大河ドラマ「いだてん」で、どちらも宮藤官九郎作とあって、彼の仕掛けた笑いがちょうど私のドツボに嵌るようだ。多様性やらジェンダーフリー、働き方改革などの声の下、建て前ばかりの言葉狩りもあってフツーの大人の生活がやたらと窮屈になり、社会から活力が削がれる風潮に一石を投じる彼の筋立ては痛快である。TBSと云えば昨年放送された"VIVANT"も面白かったから、この局は「サンデーモーニング」のような左に旋回した偏向報道番組を一切やめて、ドラマ専門チャンネルになったら良いのにと思う。主人公・小川が令和で出会った気になる女性、渚(仲里依紗)は一体誰なのか、この後に話がどう進展するのかとても楽しみだ。

2024年2月 9日 (金)

少子化対策で医療保険に上乗せ?

正月から続いた医者巡りシリーズがやっと一段落。歯医者は「かぶせ物が劣化して擦り切れているから新年になったらやり変えましょう」と云われていた治療、泌尿器科のガン手術後の定例観察、膝に痛みがあるのに無理してジョギングした挙句、歩くのも苦痛になって行った整形外科など、今年に入ってからすでに8回も歯医者や医者通いをしたが、それも昨日で一段落した。歯はきれいになり、膝の半月板はそれほどすり減ってないそうで、何とか走れるくらいには回復してきた。半年ごとの泌尿器検査も無事パス。そういえば若い頃には、一年に一度も医者にかからず、健康保険組合から何年も表彰されたことがあったが、あれも遠い過去の栄光か。あの時の貸しが今戻ってきた感もする。いずれにしても老いることとは、あちこち病院に通うこと也と一人呟きつつ、我々老人の医療費が、現役の若い人たちの社会保険料に上乗せされるかと思うと、申し訳ない気持ちにもなる。


少子化対策の財源として、月額一人あたり500円を公的医療保険に上乗せすることを検討中と岸田首相が発表した。「国民に実質的な負担は生じない」などと首相は言っているが、子育て真っ最中の子供が2人いる家庭なら500円 X4人 X12カ月で2万4千円にもなるのに、何をどう考えると「国民の負担にならない」のか彼のロジックはまったく理解できない。民主党のルーピー鳩山以来、歴代政権の中でも、岸田首相は何を言っているのかわからない最もひどい首相の一人になってしまった。それにしても老人たちの医療費が医療保険の大きな負担になっている現状からすれば、子育て支援の財源は、現役子育て世代ではなく老人たちからもっと厳しく取るべしと病院で医療費明細を受け取る度に思う。


少子化対策で云えば、子供の数を増やすためには、専業主婦の復権に尽きるという声が私の周囲には多い。男性は外で働き一家を養うカネを稼ぎ、女性は子育てが一段落するまで専ら家庭を護るという昭和の働き方に戻ったら少子化問題は大幅に改善されるに違いない。グローバリゼーション、特にジェンダーフリーや行き過ぎたコンプライアンス、ポリコレに捕らわれず、明治から昭和半ばまで続いた伝統的な社会の在り方に、世の中を少し巻き戻す戻す必要がある。世界的な保守の復権のなかで、わが国でも「グローバリズムが日本を滅ぼす」とする論調も多数見られるようになってきた。米国流の株主資本主義を見直し、株の持ち合い、終身雇用、年功序列など、わが国の高度成長に寄与した体制を再評価する必要があると私は考えている。同様に家庭も「外で働く昭和のお父さんと、家で家事をする昭和のお母さん」が戻ってきたら少子化問題も改善するはずだ。本当に少子化問題が我が国の喫緊の最重要課題と云うなら、国民すべてから毎月500円を無理やり取るのでなく、男女の役割をより明確にし、(IT化で男性の経済性を高めつつ)女性が家庭で安心して子育てに専念できる体制にすれば良い。「タンスにゴン! 亭主元気で留守が良い」。

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