イギリスが羨ましい
昨日のオミクロンによる死亡者が246人だそうで、相変わらずメディアは大騒ぎをしている。しかし厚労省の「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報」を見れば、2月22日までの約2年間の累計死亡者約22,000名の内、70歳以上の高齢者の死亡が約80%弱を占めていることがわかる。このデータでは性別・年齢が判明している21,000名の武漢ウイルス感染による死者(正しくは何の病気・事故で死亡してもPCR検査が陽性だった人数)のうち、70歳以上の男性は約9,000名、女性は約7,400名であり、特に男女とも80歳台の死亡が多いことが示されている。80歳台の死亡が多いということは、日本人の平均寿命(男性82歳、女性88歳)とほぼ同じであり、亡くなった方たちは武漢ウイルスに罹患しなくとも遅かれ早かれ他の病気で寿命に到達していたのだと考えれられる。こう書くと「遅かれ早かれとは、人の命を何という扱いをするのだ」という筋違いのクレイムをわめく輩もいるが、統計や疫学上の数字と死者に対する個人の感情をすり替える意味のないセンチメンタリズムは排したい。
最近メディアやネットで大活躍中の医師で元厚生技官だった木村森世氏によると、日本での一年間の死亡者数は約138万人であり、うち肺炎で亡くなる方が例年約10万人だったと云う。この肺炎10万人の1割~2割は風邪が原因だとされるので、年間1万人~2万人が風邪による肺炎で亡くなっていたことになるが、この数は今回の武漢ウイルスによる年間死亡者とほぼ同数となる。いまフツーの風邪やインフルエンザがまったく流行していないから、彼女はこのオミクロン禍も風邪程度、あるいは風邪が置き換わった程度ということだと解説する。木村さんはメディアが武漢ウイルスを煽りに煽ることによって、高齢者が施設でものも言わずにアクリル板に向かって食事をしたり、人との触れ合いがなくなり老人の様々な楽しみが奪われている現状が何ともやるせないと訴え、早く正常な生活に戻すべしとあちこちで主張している。まさに同感である。「今日は武漢ウイルスの感染者が○○人」などと云う情報弱者向けのテレビニュースは、もうやめたら如何だろうか?
イギリスは日本の半分程度の人口にも拘わらず、これまで1,882万人の感染者(日本の4倍)と死者16万人(日本の7倍)を数えていたが、死亡者数が減ってきていることを理由に1月末から公共施設でのマスク着用義務など諸感染対策を撤廃した。関係者によると「経済を望ましい状態に戻すため、一定程度のリスクを受け入れる」とのことで、いつまでたっても感染症2類相当を5類のフツーの感染症に変えられない優柔不断な岸田政権と違い、英国のジョンソン首相の決断はジョンブル魂を見るようで羨ましい。過去20年間の低経済成長率によって先進国の地位も危うくなった日本が、続く蔓延防止策などのウイルス対策でいつまでも人の動きを止めていれば、ただ一人世界の負け組になってしまうだろう。テレビばかりを見る暇な老人の選挙での投票率が高い事に影響されるのか、あまりにもポピュリズムに同調して必要以上の安全策を取るわが国の対策がどうにも気になる。オミクロンが終わればまた次のxx株が襲来とメディアや、これで食べている(いわゆる)専門家たちは騒ぐに違いない。いつまでも武漢ウイルスなどに関わらず、人の動きを再開させ、飲食も自由にできるマスクなしの世の中に早くなって欲しいものだ。私はそろそろ皆でカラオケに行って唾を飛ばして大声で歌いたくなってきた。
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