ウルトラQ 再放送
人気取りばかりの小池都知事は都内にもまた緊急宣言発令を要請するのだという。この一年の経過で日本人にとって武漢ウイルスは「風邪のちょっと悪いヤツ」(慈恵医大:大木隆生教授)程度である事がわかったし、風邪やインフルエンザならウイルスが変異するのは当たり前なのにまた馬鹿げた緊急事態になるらしい。検査が普及すれば陽性者が増えるのは自明の理であると云うのに、今度は恐怖を煽るネタが「感染力が強い」「重症化率が高い」「第四派到来」なのだそうだ。毎度毎度ご苦労な事だ。私の周りの若い人たち、特に以前の部下たちはもうすっかりこの状態に慣れてしまい、屋内でのパーティや飲み会も躊躇せずに開いているようで、「高齢者」である私も時々これらに招待されては楽しんでいる。
一昨日の日曜日午後、皇居周回コースでジョギング中にマスクを着用している人を数えたところ、100人中45人であった。、同じ休日の昼過ぎという条件で昨年の今頃は50人中30人、昨秋は100人中50人がマスクをしていたから、マスクなどしていられない夏の暑い盛りでない今の季節でも着実にジョガーのマスク着用率は下がっている。「この程度のかぜ」「この程度の対策をしていればもう感染するリスクは小さい」と大多数の人たちが肌でわかっているのだろう。もちろん広々した皇居で走る時には私もマスクはしない。そもそも「大感染地」東京に住んでいても、周囲に誰も感染者がいないのだから実感が湧きようにない。「ベッドが逼迫」などと云われても、これは医師会やら医療業界の都合であることも明白になってしまい、そうそう脅しばかりに乗っていられないというのが大方の心のうちなのではないだろうか。
ということで武漢ウイルス報道ばかりのテレビはまったく見る気がせず、スイッチを入れるのは軍事・外交や政治報道のBSチャンネルである。先日、夜のBS報道番組を見終わり、他のニュースがないかとチャンネルホッピングをしていたら、なんと懐かしい”ウルトラQ"が画面が流れてきた。調べてみると1966年にTBSから流されたこの人気シリーズを、毎週月曜日の夜11時過ぎにNHK BSプレミアム(BS3チャンネル)で放送しているとの事だ。思わず飛び出した懐かしいモノクロの画面を見ていたら、毎週日曜日の午後6時から、食卓を囲みながら「てなもんや三度笠」に始まり「シャボン玉ホリデー」「ウルトラQ」や「アップダウンクイズ」などを家族そろって見た「昭和の夕ご飯」の情景が記憶に蘇ってきた。
宮内國朗作曲、アメリカのTV番組”トワイライトゾーン”にも似た独特のテーマ曲に続き、石坂浩二のナレーションで始まるウルトラQは、円谷英二監督による怪獣特撮放送であった。いわゆる怪獣ものの人気シリーズ番組なのだが、続編のウルトラマンシリーズとは一味も二味も違う「大人」向けの脚本である。宇宙開発や原爆実験の結果あらわれる怪獣や生物、高度成長で金に狂奔する怪獣など、それぞれのキャラクターには時代を象徴するなにがしかの社会的なメッセージが込められていた。当時中学生だった私は、ついテレビに熱中して箸が止まり母親に叱られたものだった。画面に流れる1960年代の東京の街並みや、劇中に展開する当時のサラリーマンの立ち振る舞いを見ていると、高度成長に向かうあの頃の熱気が伝わってくる。国を挙げて経済拡大に勤しみつつも、ちょっと社会派の匂いが漂う番組も多かった時代が懐かしい。
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