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2020年12月 1日 (火)

★貨物線乗車の旅★お座敷列車「華」で満喫 首都圏ぐるり旅 両国発品川行き

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早くも12月、師走となった。武漢ウイルス騒動で散々の一年になろうとしているが、こんな時こそオヤジたちは遊びまわりたいものだ。ということで、この日曜日は「びゅうトラベルサービス」の主催の「お座敷列車『華』で満喫、首都圏ぐるり旅(新金線・武蔵野貨物線・東海道線・高島線)」に乗車した。2019年の5月に「★貨物線乗車の旅★お座敷列車「華」で満喫 首都圏ぐるり旅 新宿発品川行き」(リンク:当時のブログ)を楽しんだシニア5人組と同じメンバーである。485系特急車両を改造したお座敷列車で、普段は通ることのできない東京周辺の貨物(一部専用)線を一日がかりで乗車するオタクのための企画だ。ただし今回は武漢ウィルス感染予防で定員152名のところ80名での催行とあって、料金は以前より高く設定されている。


列車は団体専用列車などにしか使われない両国駅の行き止まりホーム3番線から発車し、まずは総武快速線で稲毛駅近くの黒砂信号所で折り返し新小岩まで戻ってくる。総武線の新小岩から常磐線の金町までの約7キロがこのツアー目玉の一つ、貨物専用線の新金線(しんきんせん)の旅である。いつもは貨物列車だけが通過する新金線を「華」はしずしずと走って行くのだが、この列車を見に来たカメラ片手の多くの鉄道ファンが沿線から手を振ってくれるので、なんだか乗っているこちらも嬉しいようなこそばゆい複雑な気持ちになってきた。


金町からは常磐線と武蔵野貨物線を使い東海道線に乗り入れる行程となる。武蔵野貨物線には越谷・新座・梶ヶ谷と随所に貨物ターミナルが配置されており、この線路が都心を回避し東京から放射状に伸びる各線をつなぐ物流のバイパスとして機能していることがわかる。全国を走る貨物列車はこのようなターミナルでコンテナが積み下ろしされ、行先ごとに編成が組み直されるのだが、その光景を目のあたりにすると我々の知らないところで物流の網が緻密に組み立ててられていることが実感できる。東海道線に乗り入れた「華」は根府川で折り返し、横浜の高島貨物線経由、終点の品川に戻って来た。


朝10時から夕方6時前まで、吉川美南(武蔵野線)と根府川(東海道線)以外はドアも開かず、ただ東京の周りをぐるっと車内に缶詰の300キロの旅である。鉄&鉄子の5人組は例によって首都圏の全路線配線図やら貨物線の時刻表などを広げ、ウイルス禍といえども朝からの酒盛りテッチャン談義であっという間に時間が過ぎてしまった。旅客線から貨物線へ移る亘り線のポイントでは皆で思わず拍手をしてしまうなど、そうじゃないフツーの人から見たらちょっとおかしな集団であっただろう。ただ「華」もお座敷列車として改造されてから20年以上経過し、内装はだいぶ疲れている。以前にも指摘したとおり、車内のスクリーンを大型にして前面展望や沿線の案内、乗務員の所属や氏名、各線の歴史的経緯や役割などを流す程度のサービスは期待したいところだ。地方の第三セクターのイベント列車が頑張っているなか、JRやびゅうトラベルは一層奮起しテツを楽しませて欲しい。

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