トランプ大統領退院と期待できる菅政権
武漢ウイルスに罹患して入院していたトランプ大統領が退院した。これまでの報道によると大統領の症状は軽微とするものから、重篤な状態になることが予想されるというものまであって一体どれが本当なのかわからなかった。正確にすべて聞きとれたわけではないが、トランプ氏の病院内からの放送を見る限りは、彼は入院中でも意気軒高に見え、「症状はIMPROVEしており、FEW DAYSのテスト(検査・分析)期間があるのでNEXT COUPLE OF DAYS に何がおこるか見てみよう」との趣旨でメッセージを発していた。彼のコメントのどこにも、2~3日うちにはSERIOUSやCRITICALなCONDITIONになるとするニュアンスはなく、「よくなっているけど、数日はまあ様子見だね」と云う所感を発していると私には聞こえた。しかしなぜか日米の報道には、数日のうちに大統領が職務をまっとうできない危険な状態になることも危惧されるという解説もあって、これらニュースは悪い方を予想(期待??)しすぎでは、と首をひねっていたところだが、それらに反してトランプ氏は即退院できてご同慶の至りである。
政治家としてブレが大きく側近をコロコロと首にしたり、物事の基本的知識が欠如したりといろいろ問題が指摘されるにせよ、対中国問題に関して言えば、極めて直截に喧嘩をしかけ争点をはっきりさせるトランプ流政治が私は好きだ。なによりくだらないポリティカル・コレクトネスにほとんど捕われず、正しいと信ずる道を突き進む姿勢に好感がもてる。中国の色に染まっているとされるWHOからの離脱には思わず拍手を送ってしまったし、韓国の文大統領とは話もせず在韓米軍の撤退が現実味を帯びるのもトランプ氏の強硬姿勢ゆえである。こういうやり方に対してリベラル系メディアのニューヨーク・タイムズやCNNは反トランプで固まり、日本でも多くの報道機関がトランプ流政治に批判的だが、彼らの期待に反した短期退院によって、11月の大統領選挙ではトランプ氏はバイデン候補に対し有利な展開に持ち込めるのでなかろうか。
翻ってわが国では、トランプ氏の盟友である安倍首相がやめてしまったが、引き継いだ菅政権は安倍路線を踏襲すると言っているのでまずは一安心。菅政権になってさっそく安倍さんより強硬かつ率直で好感がもてると喜ばしいのが、日本学術会議の会員候補だったサヨク学者6人の任命が見送られた問題だ。国会で共謀罪が審議された際に「仲間うちで政府の批判したら逮捕される」、安全保障関連法案の時には「日本に戦火が近づく」「徴兵制が復活する」などとおよそ現実にはありえない恐れを煽った人たちがいたが、6人はこういう輩に連なる学者らしい。日本学術会議には10億円の予算がついているとのことで、こんな人たちに我々の税金をつかわれるのはまっぴら御免蒙りたいものだ。「学問の自由が脅かされる」などと珍妙な主張をする評論家もいてのけぞるが、政府の後ろ盾で特別公務員になる日本学術会議に入る事が「学問の自由」と何の関係があるのだろうか。6人とも嫌いな政府の世話などならず、それぞれの大学なり研究機関で大いに「自由」に研究・発表をし、学会誌や自分の本などで大いに「自由」に意見を出して「学問の自由」を享受すればよいだけの事だ。今回の件は「学問の自由」などおよそ関係ない話である。なかなかやるじゃないか、菅新首相。
加藤陽子著 それでも日本人は「戦争」を選んだ(2009年12月14日のブログ) 拒否された6人のうちの一人の著書。この当時はそれほど偏向していなかったようだが…。
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バルクキャリアーさま、こんばんは。
これまた鋭い切れ味の論評で胸がスカッとします。
左カブレのエセ学者6人の任命拒否は、よくぞ決断してくれましたと私も心から嬉しく思いました。それにしても、日頃は薄っぺらい正義感を並べ立てて政府の揚げ足取りに終始する輩が、いざエサ(金)が降ってこないとなるとギャーギャー騒ぎだすとは誠に情けない。菅首相の親衛隊である三原順子副大臣から「恥をしりなさい」と強く叱咤してもちらいましょう。この輩に公金を施す必要は全くないですね、自分の力で正々堂々と稼いでみろと言いたいです。
日本のマスコミは中共マネーに篭絡されてトランプに不利な報道ばかりしますが大統領選はトランプが勝つと私も思います。そもそもバイデンはオバマの片腕として中国をのさばらせたA級戦犯だと思います。コロナを自ら克服した「強い大統領=強いアメリカ」の象徴として支持が広がりそうです。今宵は城崎温泉にて文豪志賀直哉の筆力に1ミリでもあやかりたく投資戦略レポートを書きまくっております。
※前記事の「感染予防ごっこ」を無視する神宮のオヤジ達は実に頼もしく微笑ましい、鳴り物フル装備の應援團をいち早く学生席に戻したいですね。
投稿: M・Y | 2020年10月 6日 (火) 22時47分
M・Yさま
おはようございます。城崎温泉にご滞在とのこと、私は行ったことがありませんが良い所なのでしょう。レポートもはかどるものと推察いたします。
ネットで日本学術会議の現在の会員一覧を見ようと試みましたが、なぜかPDFが見られないようになっていました。過去の名簿を検索すると、上野千鶴子東大教授などなるほど、と思わせる人が会員ですね。菅さんは今回わざと騒ぎをおこし、この会議の実態を世に知らしめ、存在意義を問うているのかもしれません。リベラル野党が騒げば騒ぐほど、この会議に10億円以上の税金が投入されている事が問題になりそうな気配がします。
私もトランプが次の大統領選挙には勝利するのではないか、と考えております。問題多き大統領ではありますが、彼の言行をベースに日本も立ち位置を明確にして、戦後レジームの脱却、国家戦略、国防戦略の構築を図る時期に来ているのではないでしょうか。モリ、カケ、さくらに学術会議、おんなは嘘をつく発言などの下らない政局ばかりにうつつを抜かす野党がなんとも情けないですね。
投稿: バルクキャリアー | 2020年10月 7日 (水) 07時50分
バルクキャリアーさまの読み通り、「菅首相はわざと日本学術会議について騒動を起こし、この会議の実態を世に知らしめたのでは」との展開となってきましたね。先ほど河野行革担当大臣が、この学術会議の「予算・機構・定員について聖域なく例外なく見る」と宣言しました。
10年間も義務である政府への報告をしていなかったといいますし、やはり独善性にあふれた既得権益以外の何物でもなかったのですね。民主政権時に形だけのパフォーマンス事業仕分けで何一つ実績を残せなかった蓮舫議員がこの件に関しても全く的外れな非難をしていましたが、これこそが真の事業仕分けだと思います。
がんばれ河野太郎行政改革担当大臣!思い切ってどんどんメスを入れて日本国を良くして欲しい。
投稿: M・Y | 2020年10月 9日 (金) 12時15分
M・Yさま
日本学術会議は少しでも軍事につながる研究を禁止しながら、一方で中国の1000人委員会に関連する委員もいるという話も出てきました。これらの話が本当かどうかわかりませんが、長年有用な報告もなかったと云われる会が必要なのか。これに10億円強といえども国民の金を投入する意味があるのか、せっかくですから良い議論の機会にして欲しいですね。これが分かったのも菅首相の功績といえましょう。
多分昔の内閣なら、騒ぎになりそうだと理由を説明したり打開策を水面下で協議したりして妥協を図ったところでしょうが、毅然として「ダメなものはダメ」とする手法は安倍さんゆずり、というより安倍さん以上にスッキリしていて良いです。迎合的対応をとらないやり方が安倍憎しの「アベノセイダース」を生んだのでしょうが、もう古臭い国対政治、ポピュリズム迎合政治とはおさらばしてほしいものです。
リバラルやサヨクはこのような問題に拘泥するほど、一般人の支持を失うということが分からないのが不思議です。
投稿: バルクキャリアー | 2020年10月 9日 (金) 16時42分