11月も終わり・秋の雑感

日比谷公園の紅葉
ラグビーの早慶戦は毎年11月23日に行われている。この日に定期戦を行うことにしたのは、過去の天気を調べると11月23日がもっとも天気が良い日だったからだと云われている。ところが今年の早慶戦は本降りの雨の中で行われ、それ以後の日もぐずついた天気が続いていた。1週間ぶりにやっと晴れた今日は、寒気が南下してもう初冬の気配だ。先日、書類届けの途中に通りかかった日比谷公園の大イチョウや日本庭園のもみじも、すっかり紅葉して見ごろであった。雨の降る公園を歩きながら「秋の日のヴィオロンのためいきの身にしみてひたぶるにうら悲し」とベルレーヌの歌をつぶやいてみた。
ここ数年は平日の朝、起きると毎日ピアノの前に座っている。定年後の第3の職場である会社には、9時に行かなくてよいから出勤前のレッスンだ。モーツアルトのトルコ行進曲付きソナタは指定の速さよりよほどゆっくりではあるが、数年がかりでやっと通して弾けるようになった。次の課題にと最近はバッハの「羊はやわらかに草をはみ」に挑戦しているものの、これが難しいのなんの。先生もいない独学で1週間で数小節しか進まないが、それでも起き抜けに指を動かしペダルを踏めば、今朝も少なくとも脳の血管が詰まって手足に麻痺などがないことを実感する。
最近10年前の日記を見ていたら、この10年で皇居1周5キロを走るタイムが2分遅くなっている事がわかった。60才前にはちょっと気合を入れて走ると5キロ20分を切れていたが、今は22分でヒーヒー・ハーハーである。時速にすると15キロで走れたものが13.6キロに落ちたことになる。この10年(120カ月)で2分(120秒)遅くなっているから、皇居1週5キロにつき毎月1秒づつ遅くなっている計算で、老化というのは確実にやってきている事を自覚する。それにしても各地のマラソン大会は老人の部が一様に60才以上の一くくりで、60才になったばかりの人には到底かなわない。高齢者が増えたし今は大会の計測もシステム化されているのだから、65歳以上・70才代・75歳以上の部など小刻みに分けてくれたら励みにもなるのだが。
日比谷公園の大イチョウ
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