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2018年4月 6日 (金)

シンガポール・プーケット・インド洋

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横浜を出て12日目、シンガポールとプーケットに寄港し飛鳥Ⅱはインド洋に出てきた。これまで幸いな事に海はなぎ、天候も良好である。さて本クルーズ初寄港地のシンガポールではセントーサ島にできた各種施設を散歩してみた。ここはディズニーランドやユニバーサルスタジオ、後楽園ラクーアに東京のお台場を一緒にしたような新しい施設で、シンガーポール名物のマーライオンまである。以前は仕事でしばしば訪れたシンガポールも、最近はクルーズなどで数年に一回訪れる程度である。近頃ますます開発スピードも早まっている様で、来る度に新しい高層ビルやショッピングセンターが出来ていることに驚いてしまう。ただそのあまりの変化の早さには、却って落ち着かないような気もする。


シンガポール基点クルーズのスーパースター・ヴァーゴ号で2度ほど来た事のあるタイのプーケットでは、象に乗るエクスカーションを体験してみた。まるでインディアナジョーンズのハリソン・フォードになったような気がしたが、普通の旅行ではまず行かないような場所に、気軽に行ってみようかという気になるのも船旅ならではである。さてロングクルーズも第一ステージが過ぎ、これから船内で何の教室に行こうか、どこで過ごそうか、何の本を読もうかと改めて見直そうという頃になった。「何だか疲れた!」とこぼすお年寄りの乗船客もいるとおり、あまり船内の行事を欲張らず7~8分目のエネルギーで活動し、ゆったりする時間をなるべく多くするのが楽しい船旅の秘訣ではないだろうか。


マラッカ海峡を抜けインド洋を西に向かうと、乾舷を高くした大型タンカーがペルシャ湾に向かって同航し、逆にそれらが同地で喫水線一杯まで原油を積んで反航してくるのにしばしば出会う。原油タンカーや大型コンテナ船の隊列を見ていると、ここがアジアの経済を支えている基幹航路、現在のシルクロードである事をひしひしと感じるのである。水平線の彼方、発達した入道雲の下に降るスコールを眺めていると地球の水の循環に思いを馳せて自然の驚異を感じ、その下に展開するタンカー銀座を見ると中国がなぜ南シナ海からペルシャ湾にかけて自らの勢力を伸ばしたいのかあらためて実感できる。船旅はほかの旅では見えない様々な視点を与えてくれるものだといつも思うのである。

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コメント

バルクキャリアー様、ご無沙汰してます。
またまた飛鳥の世界一周クルーズに乗船されたのですね。
驚きました。

時々の旅行記、楽しみにしています。
体に気を付けて良い旅を。

bon voyage

2009年ワールドの時は、無我夢中であまり細かく覚えてなく。あ、あそこへ行ったよねーと、思い出を共有しています。

一ヵ月過ぎてやっと少しずつ慣れたように思いました。

船上からの直接メールとても嬉しいです。

体調に気を付けて楽しんでください。

投稿ありがとうございます。

海上のネット環境があまり良くないので、速やかに十分な返事が出来ませんが、ご愛読いただけると幸いです。

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