THE ROYAL EXPRESS
先週末は伊豆に行った。今回は列車の旅だったが、東京への帰り道に伊東駅でJRの特急”踊り子”号を待っていると、向かいのホームに"The Royal Express"との表示もまばゆい青色の豪華な電車が停車している。この列車、先頭車両はムーミンの顔のような形状でどこかで見た事があったし、側窓のガラスを固定するパテもちょっと古そうなのだが、すべて閉まっている窓ブラインドの端からのぞき見る車内はすっかり木目調にリノベートされていて、これは一体何かとにわかに興味を覚えた。
帰宅して"The Royal Express"を検索すると、この列車は今年の7月から横浜-伊豆急下田間で伊豆急の親会社である東急が運行するクルーズトレインなのだと云う。ホームページによると、東急催行のこのクルーズトレインの旅は横浜から出発し、伊豆急下田までの3時間余りの間に車内で豪華な食事を楽しむのだそうだ。その晩は乗客は下田で宿泊し、翌日の帰路はこの電車で伊東に戻り、そこからJRの”スーパービュー踊り子”号で横浜まで帰るらしい。
一方でこの編成自体は2日目に伊東で乗客を降ろした後、東京からの”スーパービュー踊り子”で来る新たな乗客を収容して下田に行き、3日目に下田から横浜に帰る旅を1行程としている。どこかで見たと感じた車両は、1990年代前半に伊豆急が導入した”アルファリゾート21”を改造したものだったが、気になるお値段というと下田での宿泊費も込みで約15万円と、クルーズ船の飛鳥ならAスイートのキャビンに泊れそうな強気の設定である。
今回、私が見た"The Royal Express"は伊東駅で、ちょうど横浜方面から来る”スーパービュー踊り子”の客を待っているところだったようだ。2014年に旧鹿児島本線だった”おれんじ食堂”"肥薩オレンジ鉄道の旅を楽しんだ通り、この手の列車によるクルーズと云うコンセプトはJR九州の”ななつ星”で最近にわかに盛んになっている通りだ。この値段を鉄道に払うなら私ならクルーズ船の上級クラスのキャビンで旅する事を選ぶだろうが、いずれにしてもシニア世代を主な対象にした旅行の企画が益々盛んになる世の中である。
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