琉球新報を読んで・ANA SFCマイル修行(番外編)
サヨク紙と云われる沖縄の琉球新報と沖縄タイムスの地元2大紙だが、実際はどの程度ひどいものなのだろうか。このところANA SFCのマイル修行で沖縄を頻繁に訪れているから、百聞は一見にしかずで5月9日に那覇市内で2紙のうちまず琉球新報を買ってみた。琉球新報のこの日の大きな見出しは、復帰45周年を前に同紙が行った電話による県民調査結果の発表である。それによると本土復帰が良かったとする人たちが76%いる一方で、翁長知事を支持する人が67%との事で、個人的にはこの翁長数字に少々驚いてしまった。ルーピーと云われた鳩山元首相の様に、成算も決着点も見据えず政府に反対する動きを繰り返しているかの如き翁長知事の評価が高い事は、まさに東京と沖縄の温度差なのだろうか。
ただ電話による調査とは、そもそも若者がスマホしか持っていない上、調査に気長に答える対象は日ごろ問題意識を持ち、時間に余裕がある層の人たちが多いはず。なのでこの手の調査結果が本当に「民の声」なのかは、ある程度眉につばをつけて見る必要がありそうだ。今回の調査でも米軍基地が沖縄に集中することや日米地位協定に関しては、総じて高齢者ほど不平等観を持ち、政府のやる事を否定的にとらえているそうである。という事も含めこの調査自体からは、反日サヨクの気配はそれほど感じ取るができなかった。
ところが一転「社説」となるとやはり疑問を感じてしまう。この日の最初の社説『沖縄優遇論 虚構にすぎず』では、沖縄関係予算が優遇されている事はないと反論しているが、社説が触れない公共事業の高率補助などは他県の関係者から見たら羨ましいものに違いない。また基地がもたらす経済効果にも一切触れないのはおかしいのではないだろうか。2番目の社説『オスプレイ訓練削減』では、昨年の名護の海岸でおきた「不時着」を「墜落」だとして問題視しているが、この機種の安全性に関しては一部のデータを援用し、一般的に云われる他の軍用機などより事故率が低いと言われる事は無視している。
社会面の辺野古問題でも「国、新たな砕石投下」「市民怒り『海壊される』」として抗議派の声ばかりが載せられている。同じ社会面で沖縄防衛局職員へ暴行を加え裁判になっている例の平和運動センター議長については「無罪勝ち取る」との声援が写真付きで掲載されるだけで、これに対する批判的なコメントなどは一切ない。嘉手納基地にF16が配備され訓練が開始される事にいたっては「沖縄市と北谷町に苦情は『一件ずつ』寄せられた」である。たった一件の苦情で記事になるのかと驚くところで、こうなると沖縄市の女性が『毎回腹がたつ・・・』と言っているのは、この声を本当に取材したのかと疑いたくなってくる。
総合面「琉球フォーラム」(琉球新報社長が主宰)5月例会の案内は、最近、日本人でもないのに無責任な安全保障にかかわる政治活動をしているサヨクの辛淑玉(シン・スゴ)が講師で出るそうで、これを見るとこの新聞社の体質がおのずと透けてみえそうだ。まあ、それらはさておきスポーツ面ではプロバスケットボールの沖縄チームの活躍を大きく伝えるのに拍手を送りたいし、結果だけ小さく伝える東京六大学野球欄でも、今年の慶應野球部の主将で沖縄尚学高校出の照屋君の記録だけがわざわざ文章になっているのも地元らしく微笑ましかった。今回(5月9日の紙面にかぎり)「この程度のサヨク紙か!」と苦笑したが、いつもはもっと過激なのかもしれない。最近は修行で何度も通い親近感が増す沖縄である。新聞が一部高齢者の被害者史観をリードしているそうだから、より公平でフツーになってほしいところだ。さて次の修行では沖縄タイムスを買ってみようか。
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