ANA SFCマイル修行(2) 石垣島
修行の2弾目は羽田/石垣島/那覇/羽田である。石垣島行きは早朝6時10分に羽田空港を出る国内線始発便で、これに乗るためには朝の5時半頃に空港に着く必要がある。この時間に我が家の近所から羽田に到達する地下鉄がないため、最寄のJR線の駅までタクシーに乗り、JRの始発電車から始発モノレールを乗り継いでの搭乗となる。辿り着いた羽田空港第2ターミナルのANAラウンジはさすがに人影もなく、白々と明けゆく窓外の空港も広々としたエプロンに駐機している機体が見えるばかりで、早朝の侘しさを漂わせる光景である。
ボーイング737型の石垣往き便は家族連れなどのレジャー客がほとんで、その日のうちに帰京するわが身には違和感を感じる華やぎの中、搭乗機は定刻9時20分に石垣島新空港に到着した。石垣島は2011年の正月に家族で旅行に来たほか、2014年に客船”フォーレンダム”でも訪れているので、主な観光地にはすでに足を運んでいる。という事で次の那覇行きまでの5時間余、空港からバスで30分のANA INTERCONTINENTAL HOTEL近くのマエサトビーチで南国の風に吹かれて過ごす事にした。
外気温は25度ほど、湿度は高いものの水温は24~25度と海水浴にはまだちょっと冷たいマエサトビーチの海水である。しかし一人で海を眺めてボーっとしているのももったいないから、シャワーやロッカーが完備されたパブリックの脱衣所で着替えて、ちょっと震えながら水につかる事にした。冷たい水も泳ぎ始めれば慣れてくると云うもので、きれいな海底を泳ぐ魚たちを眺めながら今年初の海水浴となった。周囲は台湾や中国から来た家族連れの海水浴客が多く、いやはやマイル修行もいろいろ経験できるものだと思いつつ一人ゆっくりと水を掻いていた。
ビーチから上がり折り返し空港に行き那覇行きに搭乗すると、その便は那覇空港上空で管制規制によって空中待機を命じられる。飛行機がぐるぐるとホールディングしているうちに、1時間後に接続する東京行きに間に合うかやや心配になってきたが、到着地で仕事やアポがある訳でないただのマイラーだから、あとはANAが何とかしてくれるだろうと覚悟を決める。幸い那覇からの東京便も到着機材が同じように遅れ、一時間ほど出発が遅延したため事なきを得たものの、わが家に帰ったのは夜10時近くとなり、早朝の事が遠い過去のように感じる長い18時間の修行がようやく終わった。飛行機代はスポンサー(妻)がついているが、こんな日は出張の日当 (距離200キロ以上の日帰りは5割り増し) もちょっと請求したくなるような気分であった。
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修行の旅程を考えるのは変数の多い連立方程式を解くような、あるいはパズルみたいなもんですね。沖縄や札幌ばかりじゃ飽きるでしょうから、もっとディープに海外発券なんてのも面白いですよ。
国際航空券にはSITIとかSOTOとかの概念があって、例えば東京発バンコク往復とバンコク発東京往復では同じ飛行機に乗っても値段が違います。私も昔はバンコクやソウルの旅行会社にコンタクトして自宅までチケットを郵送してもらったりしました。TAT航空券という、今では見かけないカーボン使った冊子みたいなアレ。今ではeチケット化してるので東京の旅行会社でも買えるみたいです。
当時からマニアの間で注目を集めていたのがスリランカのコロンボ発券。ビジネスクラスやファーストクラスが何故か激安でTGやSQのコロンボ発東京往復でマイルを稼ぐマイラーもいました。
試しにHISの海外発券サイトを見てみたらTGのビジネスクラス東京往復が20万円ほどでした。
尤も、コロンボまで行って東京往復してまた帰ってくるから二回行くことになり、そこに意味はあるのか?という根本的な疑問もありますが、そこは修行。実行するも良し、フライトスケジュールとエアタリフでの時刻表旅行だけでも楽しめるかもしれませんよ。頭の体操にぜひ。
投稿: 乃木坂49 | 2017年4月13日 (木) 16時56分
乃木坂49さん
ナルホドいろいろ修行の道もあるものですね。TGはスターアライアンスだからそちらからのアプローチですか。
ただ今回の企画・立案・賛助はすべてわが妻で私は単に操り人形にすぎない立場。彼女もシンガポールあるいはインドへの往復なども検討したようですが、「操り人形」(私)が面倒がった事、以外と高かった事などで、一番単純な沖縄方面数往復に落ち着いたものです。
乃木坂さんのコメントをご参考に「時刻表」で楽しんでみます。
投稿: バルクキャリアー | 2017年4月14日 (金) 07時43分