ANA SFCマイル修行(1)
退職後、妻から私に課せられた最初のミッシヨンは、全日空のスーパーフライヤーズカード(SFC)をゲットするためのマイル修行である。マイル修行とは各航空会社のフリークエントフライヤーズ・クラブの上級会員になるために、一定の期間になるべくマイル(ポイント)を貯めやすい路線に集中的に乗る事で、けっこう体力と時間とお金を使うので、道をきわめ修行する事に例えてこれをマイル修行と云う。ANAでも一年の間に多くの便を利用し、ポイントを貯めるとSFC会員となる資格ができ、この会員になると今後各地の空港ラウンジの使用、優先搭乗や手荷物の優先など様々な特典が得られる。しかもこの特典は、スターアライアンス便を含め家族ともども享受する事ができるのである。
さて私の現役バリバリ時代は欧米の長距離路線を飛ばすのは主に日本航空だったから、駐在した北米と東京の間の往復や海外出張にはほとんどJAL便を利用していたものだ。なのでこれまでに会社の金を使って乗ったフライトによって、我々夫婦はJALの上級会員(JGC)クラブにすでに加入し幾つかの特典を楽しむ事ができる。しかしJALは倒産時に海外路線を大幅に縮小した一方で、ANAが近頃とても元気だから、退職して時間ができ、体も元気な今のうちに”修行”してSFC会員にもなるというのが妻のたっての希望だ。それも最近フルタイムで仕事を始めて、すっかり気が大きくなっている彼女が資金はすべて出し、予約もネットですべて済ませるから、私はただ空港に行って飛行機に乗れば良い、というのが今回課せられた”修行”の要諦である。
効率よい修行とは飛んだ距離に応じてポイントが海外の2倍たまる国内線、それもなるべく長距離の沖縄や南西諸島を往復する事だそうで、まず手始めとして昨日は朝07:45分に羽田を出て那覇10:25着の463便に搭乗、折り返し12:55那覇発・羽田15:20着の996便の搭乗であった。もっとも昨日は修行の初日とあって妙に気分が高ぶってしまい、かつて大事なお得意先とゴルフに行った朝のごとく、目覚まし時計がなる前、まだあたりが暗いうちから目が覚めてしまう。スポンサーの妻の計らいで、ポイントが25%余計に貯まるプレミアムクラスに乗って良いとの事で、初めて利用する羽田空港第2ターミナルのANAラウンジを使用できるのもちょっと嬉しかった。
到着した那覇は気温が21度、ちょうど東京のゴールデンウイークの様な快晴で爽やかな風で、何だか2時間半で帰ってしまうのが惜しい天気である。ごく限られた時間で何ができるか考えたすえ実行したのは、モノレールのゆいレールで空港から3駅目の奥武山運動公園にある陸上競技場トラックでの30分ほどのジョギングであった。空港にとって返し、フライトまでの間は那覇空港のラウンジで「修行は疲れるけど楽しい、いや楽しいけど疲れる・・・かな!?」などと考えつつタダのオリオンビールを飲む。「まあ修行の結果JGCとSFC会員両方になった暁には、私が先に逝ってしまうと妻は家族会員の資格がなくなるから、この先大事にしてくれるはずだ」などと一人ビールの2杯目を飲みながらにやにやしていたのだった。今後このラウンジには何回来ることになるのだろう。
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今は知らず、札幌ー那覇路線を回数券で2往復というのが金額対比で効率的でした。夏季限定路線でしたが。
投稿: 乃木坂49 | 2017年4月11日 (火) 11時54分
乃木坂49さん
こんにちは。昨日も羽田-石垣-那覇-羽田の修行!。朝は始発電車、帰りは那覇の管制混雑で一時間遅れと修行も楽ではありません。でも仕事ではないし、遅れてもその後アポや会食があるわけないのでフライトを楽しんでいます。
札幌-那覇路線のプレミアムクラスはマイラーの人気路線でなかなか切符がとれない、と監督兼スポンサーの妻が言っております。またコメントをお寄せ下さい。
投稿: バルクキャリアー | 2017年4月12日 (水) 09時32分