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2017年1月27日 (金)

ブラックプールへの道?

20170127



週に一回通っているダンス教室の先生に誘われて、新宿駅近くの公共ホールで行われた社交ダンスの競技会を妻と一緒に見学してきた。私たちの先生とその仲間がかかわるサークルから多くの愛好家が参加している大会だが、我々にとってダンスの競技会などをナマで見るのは生まれて初めての経験である。競技はスタンダード5種とラテン5種で、それぞれビギナーの部やら45歳以上の部など幾つかカテゴリーに分かれて一斉に踊り、参加カップルのダンスが審判に採点されるシステムだ。我々は前半のスタンダードの部を見学しただけで帰ったが、会場は踊る人とそれを応援する人の熱気が外の寒風を吹き飛ばさんばかりであった。

会場では日ごろ教室でダンスを教えている「男性の先生」たちが何度も登場して、参加人数で優る女性のパートナーを務めているのはさもありなんか。「先生」以外の一般参加男性は、それなりに「ダンス好き」のようで、仮に上達しても人前でダンスを見せるなどは到底できそうもない私には、彼らが異星人のように見える。なかには踊りながら無理に口の端をまげて笑う演技をする男性もいて、それを見ているとどうしても映画 “Shall we ダンス?“ の竹中直人の顔が浮かんできてしょうがない。もっとも日本のクルーズ船内のダンスタイムは一曲3分以上かかる曲ばかりで、私などは覚えているステップが数少ないため戸惑う事もよくあるが、競技会では普通1分半程度らしく、これならルーティンを元気よく大きく踊れそうだ。

さて日本の社交ダンスは教える先生が競技ダンス出身の人が多いため、カップルが楽しそうに群れると云うより、どうしても本格的なボール・ルームダンスばかりになってしまうようだ。外国のクルーズ船に乗ると、紅潮した顔で眉を吊り上げて必死に踊っている日本人カップルがいて悪目立ちする事があるが、西洋の(競技でない)ふつうの男女のダンスと「日本の社交ダンス」はかなり違うような気もする。自分を顧みても一方でダンスを習いながらも、他方でなにか違和感を覚えるアンビバレントな心理が共存して、この過程さえ超越すればこの先で「突き抜けた感じ」でも芽生えてくるだろうかと自らを鼓舞したくなる。まあ、あれこれ考えるのはもう少しうまくなってからにしようと、今後のダンス教室の予定を考えつつ競技会場を去ったのであった。

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