秋の予定表
暑かったり台風が来たりの日々だが、耳を傾けると虫の声もして外は秋の気配である。思い出すと会社員現役の頃は、秋となると週末に業務の付き合いゴルフ予定がたて込んで、あまりこの種目が得意ではなかった私にはひどく疲れを覚える季節であった。会社員の第一線を退くと同時に、下手な上にさらにスコアが後退し始めたゴルフに見切りをつけ、プレーのお誘いは断る事にしたので、以後秋といえども週末は自由時間が増えて喜んでいたものだ。と思っていたら、最近は友人たちがそろそろリタイヤするなかで、まだみな家に引きこもるにはエネルギーが有り余っているのか、先輩・後輩の縦関係や仕事や趣味の横の繋がりを通じ、週末に限らず平日の夕方も様々な企画が目白押しである。
ざっと手帳を眺めても、幹事に指名されてしまったのが小中学校の同期会や大学体育会全体の同期会で、こちらはいずれも300名ほどの同期生のうち常時集まるのが100名余りの会とあって、会の準備にも思ったより手間ひまがかかる。一方で大学の出身運動部の創立100周年記念パーティやら、新卒から30年以上勤めた最初の会社のOB会、さらに後輩の試合の応援など案内メールも多いが、こちらは幹事ではないから欠席しようかと思いつつも、あまりいつもお断りばかりしているのも気がひける。お世話になった人々、人生の一時期に深く関わった諸関係は可能な範囲で繋がっているのが人情というものだろう。
最近増えたのがクルーズをともにした乗船仲間との集まりである。といっても日本全国からの乗船者で世代も違う人達が何百人も同じ船に乗り合わせるのだから、その中で友人になるのは年齢的にも環境的にも比較的近い感じの人が多い。クルーズの船内で知った気の合う船友と、他船の話やらこれまで行った旅行の話を陸のレストランなどでしていると、時間が経つのも早く夜もあっと云う間にふけていくのである。こうして同級生など学校の仲間や運動部の仲間、会社の関係者などの従来の繋がりに加え、新しい付き合いが増えていくのも人生楽しいものだ。この秋の予定表もかなり埋まってきたが、飲みすぎの傾向がある私には、これらさまざまなお付き合いの回数は、週に2回くらいに控えておいた方が、経済的にも体力的にも良いようだと自戒するのである。
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