モヒートが忘れられぬ
各種の健康本によると週に1~2回は禁酒日をつくった方が良いと云うので、以前は晩酌をしない日を決めていた。で、すこし前にかかりつけの医者に「酒を飲まない日は手持ち無沙汰で早く寝たいから睡眠薬を処方してください」と頼んだところ、「いつもどのくらい飲むの?」と聞かれる。「毎日缶ビール1本とウイスキーの水割り1~2ハイ (本当は2~3杯) ぐらいですかね」と答えると、「その位ならストレスを感じて禁酒するより、毎日飲んだ方がまだ良いですよ…」と多分いけるくちの先生の指示である。以後有り難く先生の指導を守り晩酌を欠かさない日々が続く。
晩酌と云えば一日の諸事を終え ”まずビール” から始まるのだが、次はウイスキーの水割りを飲むかと云う事が多い。もっともたまに目先が違うものの、最近のように暑い日は二杯目にスッキリ系の飲みものが欲しくなって、飛鳥Ⅱで寄港したカリブ海キュラソー島のカクテル「モヒート」のミドリ色があざやかに脳裏に浮かんでくる。あれは暑かったキュラソー島ウイレムスタットの町で、朝のうちに海岸に沿ってジョギングをし、午後から繰り出した町でショッピングした帰り道だった。本船を前に客船ターミナルの入り口に近いスナックバーに立ち寄り、そこの”名物”だという「モヒート」を頼んでみたら、出てきた鮮やかな緑色のカクテルは、運動と街歩きでカラカラに渇いた喉に何とも爽やかな飲みものだった。(写真・上)
ミキサーした大量のミントの葉と大ぶりなライムに、ラムとソーダを注いだそのモヒートはまさにカリブの味がしたのだが、帰国してそれに近い爽やかなアルコールドリンクが身近にないものか、最近スーパーの酒棚をさがしてみた。するとラムでなくウオッカがベースであるし、ミントではなくレモンの味なのだが「キリンビターズ」の”ほろにがレモンライム”(アルコール度8%)がそれらしい感じがする。もう一本「キリン氷結ストロング」(度数9%)を買って帰り、世界でここでしか製造していないトリニダードトバゴの工場で買った”アンゴスチューラ・アロマティック・ビターズ”を数滴ふりかけてみると、キリンオリジナルの甘さに大人の苦味が加わって、安いチューハイがちょっとカリブ風になった感じがするのである。などと酔いが廻るにつれ、またいつかカリブの町を訪れたくなってきた。

写真
上)キュラソーで飲んだ(フローズン)モヒート
下)キリンビターにトリニダードの工場で買ったアンゴスチューラ・アロマティック・ビターズ
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アンゴスチューラの工場見学をし、料理にも使えるらしいと勢いで思わずアロマティック・ビターズを4ドルで購入し、港で同じものを20ドルで売っていたので「やった!」と達成感に浸っていたものの、使い道なく途方に暮れていた日々。
面白い事を思いついてくれてありがとうございます。
投稿: ビターズを買った人 | 2016年7月 5日 (火) 21時16分