ウイーンフィル・ニューイヤーコンサート2015
毎年、この季節恒例のウイーンフィル・ニューイヤーコンサートのブログである。「他にないのかい」と云われそうだが、毎年欠かさず楽しみにしている番組だからしょうがない。さてウイーン楽友協会ホールから中継録画放送が始まると、今年はいつにも増して和服姿の女性が目立つ。きっと私の様に一生に一度はこのコンサートに行ってみたいという日本人も多いのだろうが、夏場に来ていた旅行社のパンフレットでは、日本からこのコンサートに行くツアーが100万円も200万円もして「うーん!?」と唸ってしまうのである。という事で今年もウイスキー片手にマンションの居間でテレビ鑑賞となる。
今年のプログラムはお馴染みズービン・メータの指揮で、ポピュラーなウインナワルツやポルカのオン・パレードである。インド人ながらウイーンで音楽教育を受けたというズービン・メータのユーモラスかつ軽妙な指揮もさる事ながら、オーケストラと指揮者が共に信頼しあいリラックスして演奏している事が画面から手をとる様に伝わってくる。各楽器の演奏者にとってこの日のレパートリーは自家薬籠中のものだから、楽譜を読むより指揮者の調子に合わせて共に音楽を楽しもうと云う雰囲気がステージに満ちている様だ。
音楽の専門的な事は解らぬも、ウインナワルツ特有の”ズン、チャッ、チャ”の拍子のとり方も、心なしか強調された曲があった気がするが、どんなにうまい外人歌手が演歌を歌っても日本人の方がしっくり来る様に、ウイーンでウイーンフィルが演奏する事によって新年の気分が盛り上げると云うものなのだろう。アンコールのお約束「美しく青きドナウ」、イントロを中断してメータの「プロージット・ノイヤー!」(新年おめでとう)と言うお約束の挨拶も決まり、ラデッキー行進曲では彼が観客席それぞれパート別に拍手を指揮したあたり、今年も楽しさが横溢した演奏会であった。やっぱり一生に一度はこの場に行ってみたいものだと改めて思ったのだった。
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