2014 体育会同期会
金曜日は一年ぶりの大学体育会の同期会であった。大学を卒業して40年あまり、当時36あった運動部の同期生280名ほどのうち、今年は100名ほどの参加だからかなり集まりの良い年代だといえる。今年は三田校舎の中に出来たカフェテリアで開催とあって、金曜日は仕事もそこそこに切り上げて会場に向かうと、6時半のスタート時点でほぼ全員が揃っての開始である。企業に勤めている者は、今やほとんどが第二、第三の職場とあって、時間の都合もかなりつくのだろうか定時の集合となる。恒例の各位あいさつも済んでいよいよ乾杯かと思うと、その前に現役応援指導部の指揮で校歌(塾歌)の斉唱で、そういえば昔から「塾歌は酔っ払って歌ってはいけない」と云われた事を思い出す。
野球部の友人とは、先の六大学野球春のリーグ戦優勝の話に華が咲いたのを始め、他の部の顔見知りやら高校時代からの友人など会場では多くの懐かしい仲間と話しが尽きない。来賓の体育会理事の挨拶によると、今や慶応の体育会には全塾生の1割が加入しており、かつ体育会の学生もゼミなどに加入して勉強しているとの事で、これを聞いて一同から「ほー!」っと驚きの声が挙がる。現在の学生数が3万人くらいだから、その一割だと3000人ほどが体育会という事で、これを約40の部で割ると、一つの部あたり平均80人も部員がいるという事になる。我々の頃の塾生は約2万人、体育会員は1000人ほどだったと記憶しているから、その割合は僅か5%ほどであった。各部とも女子部員が昔と比較にならないほど増えた事が大きな要因だろうが、競技生活をしながら学業も頑張る若者が多いというのは、運動→睡眠→運動に明け暮れて合宿所でごろごろし、勉強どころでなかった(と弁解していた)我々の頃とは隔世の感である。
酒に酔ううち会場のあちこちで各部の垣根を越えた話の輪が広がり、応援に駆けつけた現役チアリーダーの愛くるしいパーフォーマンスにオジサン達の目じりが下がりあっという間に時が過ぎてしまった。最後は吉例「若き血」と「慶応賛歌」の大合唱でお開きとなり、また来年の再会を誓ったのである。最近、新聞を開くと我々の同期が有名企業の社長に就任すると云うニュースを多く目にするが、そういえば集まった体育会の同期からはそんな高名な経済人が出ていないようだ。運動部出身者・体育会系は出世する、などと世の中では言われるものの、現実の社会は運動をしていたからと言って特別扱いしてくれるほど甘くはないのである。むしろ大学時代に後先を考えず勉強もろくにせず汗を流していたという少数派は、結局のところちょっとズレていたと云うのが体育会出身者なのだろうか?。もっとも「苦しい、辞めたい」と思いながらも、4年間継続した事が、40年後にこうして楽しい集いになって結実するのが人生のおもしろいところでもある。
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