オバマとハナミズキ
この季節、会社近くの日比谷公園に行くと様々な花を見る事ができて楽しい。チューリップやスミレ、ツツジなどに混じって、ちょうどオバマ大統領来日に合わせたかの様に、日米親睦の象徴ハナミズキの花が美しく公園を彩っている。ハナミズキは1912年に東京市長の尾崎行雄が桜の苗木をワシントンに送った返礼に、アメリカから初めて送られてきたそうで、今では各地の公園や家の庭、街路樹など広く植えられているとおりである。日比谷公園のハナミズキの中にはその際にアメリカから送られた苗木もあると云われ、元祖・日米交流の木だと言えるのである。

毎年4月末になると咲いている日比谷公園のハナミズキはきれいな白色だが、他にピンク色に色づくハナミズキの街路樹なども都内では見られる。その4枚の花びらに見える部分は実は葉っぱで、中心にある部分が花なのだそうで、我々サラリーマンにとってはゴールデンウイークをはさんで花が咲くから、この季節にハナミズキを見るとじわっと心が浮き立つのである。さてハナミズキの国から来日したオバマ大統領は、尖閣諸島は日米安保の適用範囲だと明言した。何もできない大統領かと思っていたが、少なくとも防衛や外交面では、大統領の来日は我が国にとって有意義なものになったらしい。

一方、懸案のTPPの方は随分と進展があったようだが、なかなか最終的な合意に至らないらしい。ただ、この交渉が至難であり必死で行っているというジェスチャーが双方とも国内向けに必要だろうから、今は難航しているふりでも早晩決着に至る事だろう。私にとっては日本以外で住んだ事がある唯一の国はアメリカだから、その日米両国があらゆる面でより密接に結びついて欲しいとごく単純に思うのである。ただ聖徳太子以来、中国や朝鮮とは距離を置く事が我が国の安寧に寄与してきた通り、今後、米国が中国といかに接近しようと、日本は中国や韓国とは常に一線も二線も画す要があるとも思っている。
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