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2014年1月26日 (日)

最後の霞ヶ丘・国立競技場 第12回新宿シティハーフマラソン

心配された天気も、午前中は穏やかな南風が吹いて絶好のマラソン日和となった今朝、恒例の第12回新宿シティーハーフマラソンが霞ヶ丘・国立競技場を中心に開催され夫婦で参加した。このマラソン大会、かつて出場者が集まらず選手の募集期間を延長していた時代もあったが、マラソンブームとともに”聖地”国立競技場を発着する都市型マラソンとして人気が出て、抽選で参加者を大きく絞っている昨今である。因みに大会パンフレットによると「全国ランニング大会100選」に選ばれているそうで、ハーフだけで約5000名がエントリー、10キロレースなどを含めると12000名が走る大規模なイベントである。その人気のレースも、国立競技場が2020年の東京オリンピック開催で建て替えられる事になり、今年がいよいよここで行われる最後の新宿シティーハーフマラソンとなった。


着替えなどを詰めたバッグを手に、多くの市民ランナーで賑わう競技場に入ると、見慣れたトラックや観客席を眼前にして、これで見納めかと感慨深い。考えてみれば当時アンツーカーだったこのトラっクを初めて走ったのは1970年代の初頭、たしか東京選手権の1500米競走予選だったから40年以上前の事になる。あの頃は市民ランナーやジョギングなどという言葉もない時代で、国立競技場を走れるのは一部の競技者だけだったから、「ああ、ここがヘイズが駆け抜け、円谷がゴール前で抜かれたあのオリンピックの競技場か」とただ走れる事だけで感激したものだった。それから今日に至るまで、陸上だけでなくサッカーやラグビーのビッグゲームなどをスタンドのここかしこで観戦したものだと、様々なスポーツの激闘の場面が脳裏を駆け巡る。何も建て替えなくとも2階席や屋根を作れば足りるのではと思うが、もともと1958年に完成した競技場では改造するにも限界があると云うものだろう。


さて今日のハーフマラソンだが、普通に飲み食いしているつもりでも、同年代の人には「良く食べるね」と言われるくらい根が卑しいのか、体重が昨年よりも2キロも重い。この一年はいろいろと忙しくて体を絞ったり長い距離をこなす練習をしてこなかったから、その結果レースでは昨年より2分以上タイムが落ちてしまい、「練習は嘘をつかない」と当たり前の事をあらためて実感した。それでも5000名強のエントリー者全体での順位は上位1割以内、60歳以上の部では上位入賞と云う事で昨年に引き続き年代別の部で賞状を貰う事ができたのはちょっと嬉しい。他の分野で私がこの先なにか快挙を成し遂げるとも思えないから、このまま行くと、人生でもらった賞状といえばランニングだけだったと云う事になりそうだ。ただ日頃、私と同じくらい飲み食いして体重が増えて困ると嘆く妻が、今日は自己記録を1分近く更新した事は褒めてやりたいが、これから記録は落ちるばかりの自分の歳を考えると、そのはしゃぎぶりがちょっと鬱陶しい。

さよなら霞ヶ丘・国立競技場
20140126

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コメント

お疲れ様でした。
私もオーバーウェイトで臨んだ新宿シティハーフマラソンでした。いつもよりも疲労困ぱいでした。
ただ、GPSで走行記録をみたら、23kmを走った事になっていました。距離表示が毎年怪しいのが新宿ハーフです。
それにしても、2年連続の入賞おめでとうございます‼︎来年はさらに上位を目指して頑張ってください‼︎

院長先生

今日はお疲れ様でした。負けに不思議の負けなし、とはけだし名言です。来年はこのマラソンがどうなるかわかりませんが、体をしぼってもう少し記録の落ちを少なくしたいですね。


ああ私も痛恨のタイム。
練習しないってこういうことですね。
練習もしないでこの落ち込みは図々しいとわかっていますが、がっくし。

あー!!!
な一日でした。

サラリーマン(?)様

お疲れ様でした。走ると最初は引き締まって良いが、体はそれに慣れて痩せなくなるし、あり地獄ですね。常に練習をするか食べ物を減らすかの地獄のスパイラルでしょうか。でも走り終わった後のビールの旨さは最高!。

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