第2の人生
先日、日経新聞にシニア・ワークライフ・フォーラムというシンポジウムに関する宣伝広告があった。フォーラムでは退職後の第2の人生をいかにして過ごすかについて、色々な人が講演を行ったそうで、その要旨がこの広告記事に掲載されている。以前はそんな記事や広告はまったく他人事であったが、いよいよ親しい友人などが退職し始め、「俺は毎日家にいるよ」等と云う話を聞くと、退職が急に我が身の事として感じる様になり、最近は新聞の記事を切り抜いたりするのである。
その広告によると、あるパネリストは定年までのファースト・ライフは何かを手に入れる時間だとすれば、セカンド・ライフは人生を楽しむ時間だと言う。その為の心構えとして 『 あまりむきにならない 』『 自分に自信を持つ 』『 あまり準備をしない 』のが大切なのだそうである。別のパネリストは『 会社の為に使っていた時間を、地域や社会を良くする為に使って 』と講演するが、この為には『 企業の管理社会とこれらは違う 』事を理解するのが大事だと言っている。社会的に高い地位とか、安定した収入を得る事を究極の目標として、子供の頃から教育されてきた会社人には、なかなか難しい人生の変身である。
その他『 金銭トラブルは、自分でかかえず消費者センターなどに相談せよ 』というサジェスチョンや、お約束の『 老後の資金計画 』などが掲載されているが、その大前提が『 夫婦の関係 』だそうだ。『 家にいる時間が長くなり、例えば3食を奥さんに依存する生活を続けていると、奥さんがストレスを感じ 』なかなか家庭内がうまくいかない事も多いらしい。そんな危機を乗り越えた報告もフォーラムで披露されたとあるが、あらたまって我が身を顧みるとこれがどうやら最も身近で深遠な課題にも思えてくる。あれやこれやで、そんな新しい生活に入るのもそう遠くないのか、と新聞広告を見ながら考えていた。
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定年になって奥さんに付いて買い物に行く亭主を、”ぬれ落ち葉”とか言うらしいです。そうはなりたいですね。
投稿: MT | 2011年12月14日 (水) 22時55分