洋上研修所
シンガポールを出てスマトラ島とジャワ島の間のスンダ海峡を抜けて丸4日、飛鳥Ⅱは南半球インド洋を一路モーリシャスのポート・ルイス目掛けて南西に下っている。この間まる8日間以上、フネは海上航海を続ける事になり、これは最終レグのハワイ・横浜の8日間の航行に匹敵する長い無寄港区間である。島影どころか行き交う船もまったくないインド洋を、船は南からのうねりをうけて、ゆったりとピッチングを繰り返し航行していて、プールは例によって大波状態で使用禁止となっている。
それにしても思うのだが客船のプール位のものなら、それを大きなバスタブな様なものにしてセンター部分だけを横軸で船体に固定し、前後方向はシーソーの様に船体から独立させて設置したらどうなのだろう?。現在の客船はスタビライザーのおかげでローリングは相当抑えれているが、いかんせんピッチングを抑える実用的な仕組みはない。せめてプールや大浴場だけでも振り子式に船体から離し、コンピュター・コントロールによって、船の動揺が水面に影響出ない様にならないものか。
それはさておき、シンガポールまでの序章を終わりほっと一息のこの区間になり、赤道通過祭やフルーツビュッフェ、飛鳥祭りなどの屋外デッキでの催し、一人乗船者の集いや飛鳥初乗船者の集いなど、船内の趣向がいろいろ凝らされる様になってきた。さすがに外国船の様に同性愛者の集いなぞはないが、囲碁やマージャン、ウノなどの集まりもある様だし、カラオケの演歌がレセプションまで聞こえてくると、「 ウン!?、ここは国内フェリーだったっけ?」などと思わず錯覚しそうである。 ちょっと湯がぬるいなと感じていた大浴場も、お湯の吹きだし口の真上では結構熱めの湯が出てくる事が判ったし、ロングクルーズならではの新たな発見もあってインド洋の旅は続くのである。
これまでのところ、ダンス教室やコントラクトブリッジ教室の他、毎日いろいろな講座やアクティビティーに参加しているのだが、真面目に出席していると時間がいくらあっても足りず、一日が終わると 「 忙しすぎて、何だか高級ホテルに缶詰になって研修を受けてるみたいだね 。 」「 これじゃ却って、休みが必要だね。諸教室のない上陸日に早くならないかね。 」などと妻と話しているのである。
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