春は名のみの
昨日・今日は寒い日で「春は名のみの風の寒さや、谷の鶯歌を覚えど」と云う唱歌を思い出すのだが、陽の長さは確実に伸びて春が近づいている気配がする。因みに2010年の冬至の日から数えて今日は52日目に当たるが、これを冬至の日から逆に52日間遡ると2010年11月1日になる。そこで冬至を境に今日の日の日中の長さは多分11月1日とほぼ同じであろうかと、ネットで暦のページを検索してみる事と面白い事がわかった。
それによると2010年11月1日は東京で日の出が6時2分・日の入りが16時47分で日中は10時間45分であるのに対し、今日2月12日は日の出が6時31分・日の入り17時19分・日中の長さは10時間48分である。つまり日の出から日没までの日中の時間はほぼ同じなのだが、日の出も日没も秋の方が30分も早く、「秋の夕陽はつるべ落とし」とはこういう事から云われていたのかと改めて認識するのである。因みに今日と同じ17時19分の日の入りは2010年10月6日まで戻る事になるので、2月のこの時期は気温は別として「陽が長くなったなあ」と実感するわけである。
大学で大気物理学を専攻したはずの妻に「なぜ日の長さが同じなのに日の出と日没の時間が30分も違うの?」と問うと「さあ?」と言って首を捻るばかり。「一体大学で何を習ったんだい」とからかうと、どうもいたく面子を刺激したのか彼女はムキなってその理由を調べ始めた。色々調べて説明してくれたところによると、地軸が傾いているのと地球が太陽の周りを楕円軌道で周回している事が重なり合ってこういう現象になっているそうであるが、どうも理科系の人は物をごく簡単に説明するのは不得手の様で判ったような判らない様な解説である。
ネットによると、時々私の様な疑問を持つ人がいてその人に解説するのは結構難しい事を述べなければならない、とあるので良く判らないのは妻の責任ではないのだが、我々は天体の動きから派生した基本的かつ日常的な歳時の由来に結構疎いものだと思ったのであった。
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