ルーチョンキ

朝、ねぼけまなこで新聞を見ていると、なにやら目のスミに”あら!?”とばかり気をひくコピーが目に入る・・・・・・。
目がかすんだまま改めて読み返してみると "ルーチョンキ”である。 え!ルーチョンキといえば、かつて ”キンチョール、キンチョール、キンチョール”と皆が言っている処に、”ルーチョンキ、あら、私って馬鹿ね~!”と桜井センリが叫んだ殺虫剤のCMではないか? もう一度目をこすりながらじっくり紙面を見ると間違いない、”ルーチョンキはプイタコエ。ちもがな!”と逆さまに写った女の娘がにっこり微笑んでいる。あの一世を風靡したなつかしのCMが、臆面もなく再び朝刊の紙面にデカデカと掲載されると、あっけにとられた気持ちがして、”ハラホロヒレ、ハラホロヒレ!”と踊りたくなってくる。何となつかしい広告の再現なのだろうか。
ルーチョンキは昭和40年代の初めのCMだったろうか、あのクレージーキャッツがまだ絶頂期で、いろいろテレビに出ていた時代の頃のものである。そういえば当時やはり大受けだった植木等大先生の ”なんである、アイデアル、わかっとるね ”というのも、これまでのCM史上ベスト・テンに入るものだと私は確信しているのである。 あの高度成長期の候、ハナ肇とクレージー・キャッツの面々が演じた無責任サラリーマン像は、時代を象徴するキャラクターとして、多くの勤め人の願望を具現化したものだった。そのクレージー7人のうちすでに4人が他界し、もうルーチョンキの桜井ら3人しか残っていないと思うと、時代の変遷に愕然とするが、こんな広告が再び紙面を飾ると、「クレージーはすごかったな~」と改めて思い出すのである。
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