祭日より有給休暇を
この週末は成人の日があってお正月が終わったと思ったらまた連休だ。「 エ、また3連休? 」などとつぶやいていると「 緩い労働をしている人は、曜日も気にならないのね、気楽でいいわね 」などと妻からちくっとイヤミを言われる。それにしても日本は休みが多すぎるのではないか。アメリカ人は日本人よりもっとバケーションを楽しむが、こんなに国民全体で休む日はなかったと駐在時代のカレンダーを取り出してみる。皆が有給休暇を活用してもっと自由に長い休みを取得していたし、ヨーロッパではアメリカより長期連続休暇をとる人がもっと多いそうである。
報道によると、観光庁は自治体ごとに学校や企業が休暇をずらして取得する実験を始める事を決めたそうだ。この実験では参加自治体の小中学校の夏休みを短くする代わりに秋休みをつくり、地元企業にも秋休みの設定を要請して家族単位での休暇の分散化をはかるという。これによってゴールデンウイークやお正月など特定の時期と閑散期の旅行客の差を少なくし、観光産業の安定に役立てると云う。これも有意義な実験であるとは思うが、それよりまず私は日本で有給休暇の100%消化運動を国民的に推進したらどうであろうか、と考える。
企業の終身雇用制度もすでに曲がり角を迎えた今、これまでの様な滅私奉公的な考え方を持つ労働者もあまりいないであろうし、有給100%消化運動は、老若男女で仕事をシェアーする事にもつながるのではないか。それでも休まない人や休ませない企業には制度的にペナルティーを課す様にしたらどうだろう。そういえば有給休暇を取った日、同僚が一生懸命に働いている事を思うとちょっと後ろめたい気もしたものだが、朝ゆっくり起きて朝食を楽しみ、空いている博物館・公園や買い物などに出かけるととても得をした様な気分で、普通の休祭日の休みより有意義な気がしたものだったが、そんなサラリーマン時代もちょっと懐かしい。
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