横須賀基地公開日

米軍・横須賀基地の公開(グランド・イルミネーション・オープンイベント)があるというので、雨模様の中を横須賀までドライブした。日本各地にある基地の中は、一体どんな世界が開けているのだろうか?そこは我々にとって非日常の世界で、アメリカ社会が広がっているのだろうかなど興味は尽きない。京急汐入駅に程近いベースの入り口は思ったより簡素で、入場のセキュリティーチェックも実質ないに等しい程度。こんなに簡単で良いのだろうか、とこちらが危惧するほどあっけなく基地に入ってしまう。
基地の中は紛れもなくアメリカであったが、旧日本海軍の建物らしき施設も一部残り、施設は思ったよりシャビー。ちょうど日本の大手造船所構内の様な雰囲気で、こんなもので極東アジアから有事にはインド洋まで米軍は作戦を展開させているのかと少々驚く。それはさておき、軍事オタクらしき人達のほかに、多くの市民 ( 2万人と発表されていた )がこのイベントに来場したそうで、その目玉は国内では売られていないピザチェーンや特製ホットドッグの様だ。皆、特大サイズの四角いピザの箱を大事そうに抱えているのだが、その値段は1000円から1500円。どう見ても町のピザより1000円以上安くて、近くの市民がこの日を待ちピザを購入している事が判った。 コンサートや構内食堂の営業もあって、横須賀市の人には”米軍の文化祭”の様な感じなのだろうか。
さてこの日は、横須賀基地に常駐する原子力空母”ジョージ・ワシントン”と海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦”ひゅうが”の一般公開もあわせ行われた。といっても両艦とも公開されるのは格納庫や飛行甲板だけなのだが、普段見ることができない空母に乗れるとあってその人気はすごい。両艦とも航空機を昇降させるエレベーターで、乗艦客を上げ下げするところが公開のメダマで、”ジョージ・ワシントン”の米国製のものより、"ひゅうが"の方がショックもなくてスムースに感るのは、日本お得意の微調整によるスムースネスかと苦笑する。
横須賀港ではひときわ威容を誇る” ジョージ・ワシントン”だが、近くで見るとそれほど大きく感じないのが不思議。なぜかと考えてみると、最近は10万トン以上のクルーズ船をしばしば見ているので、飛行甲板までの高さがそれほどない空母は威圧感と云う点では思った程でないためか。それでも海上で航空機を搭載し作戦を展開中の空母は、どんなであろうと思わず想像をたくましくする。そんな”ジョージ・ワシントン”の広い飛行甲板から、すぐ近くに接岸した海自の新造艦”ひゅうが”の空母を思わせる艦影を見る時、歴史的に正規空母を建造し作戦に投入しえたのは、日本とアメリカの海軍だけという事を思い出し、その伝統が”ひゅうが”に受け継がれる事を願ったのであった。
頭が狂っているとしか思えぬ外交面での鳩山の迷走ぶりを見るにつけ、中国や北朝鮮の脅威の前に、経済・文化だけでなく日米両国の軍事的な結びつきを強化しなければならない、との思いを胸に雨降る基地を去ったのである。
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