お受験専用父兄スーツ
都心の某有名私立女子校の小学校の教師をやっている、子供の頃からの友達と久しぶりに飲んだ。2008年11月3日のブログに書いたのだが都内の私立校のお受験面接の当日、どの親もまるでそっくり同じ様なスーツを着ている光景がひどく異様に見えていた。面接する側からすると、一体あの状態をどう見ているのか是非聞きたかったので、丁度良いチャンスとその話を切り出す。
「 そうなんだよね、困ったものだよね 」と彼も苦笑しながら酒を酌み交わす。なんでも都心の有名デパートに行くと、○○学園用の母親用スーツとか、□□小学校に好まれるスーツ等と云うコーナーまで細分化して売られているそうである。「一体誰がそんな事を考え出すのかね~」と彼もあきれ顔。
「で、当然そんなスーツによって子供の合否は関係ないよね?」と聞くと「あったり前じゃない」と言う。「父親もブレザー着てこようが、セーターだろうがネクタイしていようがいまいが一切関係なし」と極めて明快な返事である。
「そんな事言うけど、じゃあ一人だけピンクのワンピース着てきた母親がいたら、君はどうする?」とこちらも面白がって突っ込んだ質問をすると「あくまで受験した本人次第で親の服装は一切関係なし」だそうだ。そんな華やかなお母さんがいたら、学校が明るくなって楽しいから、私が面接官だったらプラスの評点をしてしまうのに、などと相変わらずへそ曲がりの感想を抱きながら、にやにやと酒を酌み交わした中年のおっさん達なのであった。
親が少しでも目立った格好をして、子供が不利になったらいけないと云う気持ちは判らないでもないが、常識的に考えるとそんな事関係あるわけがない。出る釘大いに結構、受験生のお父さん、お母さんはここぞとばかり大いにおしゃれをして、個性を発揮して面接に望んで欲しいものだ。
« ブルーマウンテンうなぎ蒲焼 | トップページ | 私の履歴書 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 読売新聞夕刊・インティマシーコーディネーターの流儀 (2025.09.25)
- シニアの秋(2025.09.16)
- ビールはミニグラス、ワインには氷(2025.03.06)
- 八千穂寿司のおいなりさん(2025.02.27)
- 神田川・環状七号線地下調節池(2025.02.24)

コメント