ゆず湯
冬至の昨日は、お風呂にゆずを入れて伝統の「ゆず湯」を楽しんだ。古来から身体を温めるために、冬至にはゆずを丸ごとお風呂に入れてきたそうである。初夏の菖蒲湯とともに、お風呂に旬の物を入れて楽しむ季節の風物詩、こういう時は 「よくぞ日本に生まれけり」 という言葉が脳裏に浮かぶ。ただこの日の為にと、妻が買っておいたゆずを、私はえらい酸っぱい夏みかんだと思って1房食べてしまったので、昨日は半切りになったゆず X 2=1ヶのゆず(マイナス1房)を、ストッキングなどを洗う洗濯用のメッシュの袋に入れて湯に浮かべたのだった。中からは丸ごとのゆずより強い匂いが出て、何となく柑橘温泉という風情になっってしまったが、これはこれで身体が温まった、肌がすべすべした感じで良かった、と憎まれ口を叩くのである。
昔の人が、冬至の日から太陽が生まれて来るなどと、特別の感慨をもってこの日を迎えた通り、冬至を境に日照時間が長くなる。寒波にコートの襟を立てながらも、しばらくすると春が来ると思う期待感で、なぜかちょっと心がなごむのも冬至を過ぎてからである。私は、お正月になると陽の長さは12月10日位と同じだ、梅の節句の頃は文化の日を過ぎた位の陽射しの強さだなどと、秋の日を逆算しながら、お彼岸まで一日一日春の兆しを待つのを楽しみにしている。
冬来たりなば春遠からじ。
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