舞鶴・護衛艦
漁船と衝突したイージス艦「あたご」はいなかったが、舞鶴には自衛艦が多数停泊していた。また沿岸で操業する漁船も沢数港内にいた。「あたご」の事故は残念な事だが、これらの船をみていると、海上衝突予防法は別にして実際の運用の問題として漁船はなぜ「あたご」を避けられなかったかと思う。
まず国際的な常識として軍艦は敬意をもって扱われるので、基本的に一般商船や漁船はこれを避けて航行するものである。また完全に多数の漁船と見合いの体勢になってしまった場合、大きなイージス艦が舵を切れば混乱は増すばかりで、最後のあの場面ではフル・アスターン(全速後進)しか「あたご」の取るべき手段はなかったと思う。舞鶴を母港とした「あたご」は、舞鶴湾の漁船が護衛艦を避けて航行するのと同じ感覚で操艦していても不思議ではないだろう。今後海難審判の場で色々な事実が明らかになってくるのだろうが、舞鶴で護衛艦の大きさや漁船が行き来しているのを見て思った事である。
ただ軍艦が軍法会議の場で裁かれず、海上保安庁という警察に捜索されるのも国際的に見て極めて不自然ではある。
知人の外航船船長に聞くと、房総沖でコースが正対しそうなあの様な漁船群を発見したら、商船ならさっさと「逃げる」。漁船の群れは何をするか予想がつかないので「危うきに近寄らず」だそうである。衝突海域では通常、内航船ならワッチは1人、外航船なら2人、それに比して護衛艦は10人。人数多きゆえ、また海外航海帰りでレスペクトされ続けた感触、舞鶴母港の護衛艦ゆえ注意力が散漫になったのかもしれない。
Bulkcarrier 2008-03-26 00:05:03
超・美人で一児の母とは思えぬ奥様へ
大型船の前をぎりぎりで回避する事で大漁祈願する漁船もあると言う、商船にとって漁船は本当に怖いらしい。
愛媛県の魚協に加入している友人も、あの事故は漁船が避けられたはずとの事。漁業権とか都会人には魑魅魍魎の世界ですね。
美人妻 2008-03-25 23:24:11
学生時代にヨットに乗っていてよく思ったこと。漁船は大人の暴走族である。
どう考えてもタイタニック級の船と漁船がかちあったら、逃げるべきは漁船であろう。その機動性から考えても誰もが「そりゃそうだろう」となる話のはず。が、いきなり話は「国家権力をふりかざすモンスターvsいたいけな小市民の乗る小舟」になってしまい、挙句、攻め続けられた自衛隊員が自殺するはめになっている。なんかおかしい。
電車で隣の女性が痴漢にあっていても無視するであろう人々が、ここぞとばかりに意味不明の正義をかざす。
なんだかやだわ。
« スピードは控えめに | トップページ | ホームはうんと遠かった »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ビールはミニグラス、ワインには氷(2025.03.06)
- 八千穂寿司のおいなりさん(2025.02.27)
- 神田川・環状七号線地下調節池(2025.02.24)
- 膀胱がん+前立腺がん 術後の定期検診(2025.02.12)
- 注文するのも ラク じゃない(2025.01.29)
コメント