Young At Heart
もう良い年なのだから、それなりに良いものを着てと妻が言う。永いサラリーマン時代はローンなどでなかなか家計も厳しかったからオヤジの衣服は最後、という習性が染み付いていて服にはあまり金を掛けなかった、と言うより掛けられなかった。しかし最近はユニクロなどだけでなく、少し好きなものも着てみようかと思っているところだ。
となるとVAN JACKETやBOY'S LIFE世代のおじさんは、アイビーかアメリカントラディッショナル、となる。昔はMEN'S CLUBを読んで、ボタンダウンを少し気恥ずかしげに着てみたものだ。ジャケットは段帰り三つボタン、襟の端から1センチ位にスティッチを入れて、センターフックベンツ、ナチュラルショルダーに胸の絞りなしという定番スタイルを暗記するのに一生懸命だったな、などと思い出すうち、若い時の格好を又再現したくなってきた。
まず足元からというので、リーガルシューズのアウトレットに行くと、どれも総じてつま先が長く伸びているモデルが多い。店員になぜこんなにつま先を伸ばすのか聞くと、申し訳なさそうに「最近はこれが流行なんですよ。でもオーセンティックなモデルもありますから」と言って倉庫から昔ながらのコインロファーを出してくる。「うーん、やはりこれですよ。トラッドは」と納得、早速購入する事にした。
でもリーガルともあろうものが、ウイングチップまでつま先を長くするとは、時代のはやりすたりは恐ろしいものである。
つぎにギンガムチェックの半そでスポーツシャツを探しに、かつてのトラッドの店を廻るが、「最近はギンガムチェックはサッカー地だけで・・・」などとつれない返事ばかり。昼休み銀ブラをしながらギンガムチェックのボタンダウンに、タックなしストレートポケットのコットンパンツを探している。
60年代のYoung At Heartで夏の銀ブラなどをしてみたいものである。
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