第97回箱根駅伝 駒澤大学・創価大学の逆転劇
新春恒例の箱根駅伝は2日目もテレビ観戦である。復路はアンカー10区にタスキが渡る時点で、創価大学が駒澤大学に3分19秒もの大差、距離にすれば1000米以上も離しての独走態勢となる。悪いが新興宗教に関連している大学には興味がないから、日課のジョギングに出かけてしまったが、帰宅して結果を見たら駒沢大学が逆転優勝していたのに驚いた。どちらの大学にも縁もゆかりもないものの、創価学会より曹洞宗の方が強くてまだ良かったと思う。また創価は留学生と云う名のケニア人助っ人を頼んでいるのも面白くない。それにしても逆転された10区の小野寺勇樹選手ははどうしたことだろうか。
記録を見ると小野寺君の10000米は29分27秒でハーフマラソンは1時間5分40秒と発表されている。一方で逆転の立役者である駒澤の石川拓慎君は10000米が28分46秒、ハーフが1時間3分7秒とやはり二人に力の差はあったようだ。創価大学の監督の、10区にタスキが渡った時点で2分差あればなんとか逃げ切れると思っていたとのコメントは、このハーフの記録差(2分33秒)から出されたものであろう。しかし小野寺君は想定以上に大きく遅れ10区23.0キロを1時間13分23秒で出場21人の最下位となり、1時間9分12秒で区間賞をとった駒澤の石川君に逆転されてしまった。
ここまで走って来てアンカーが片や区間最下位の大ブレーキ、片や区間賞というのも勝負の綾である。ただ小野寺君の10000米の記録に近い記録を持つ他校選手の多くは、10区を1時間11分台で走っているので彼もブレーキを起こさず無難に走れば逃げ切れた可能性はある。一方で彼のハーフマラソンの記録は10000米に比べると相対的に悪いので、もともとスタミナが懸念されていた選手だったのかも知れない。とすれば23.0キロと他区に比べて長丁場の10区に起用するのは無理があったとも考えられるが、そのあたりは駒があと一枚足らなかったという事なのだろう。
もし以前のように10区のコースが馬場先門を右折して中央通りに向かわず、そのまま外堀通りを読売新聞本社に直進していれば距離が1.7キロ短いから、残り2.1キロでの逆転劇はどうだったか、などあれこれ想像するのも観戦後の楽しみと云える。それにしても小野寺君の心中は如何ばかりか。私も学生時代に駅伝大会で何度かアンカーで走ったことがある。エースでもないのにたまたまアンカーを務める時に限って前の走者がよく頑張る。配置の都合で前から速い順に並べた結果、実業団の強豪チームや有力な大学チームと競る展開になった時は、「そんなに前の方で来なくていいよ。ごぼう抜かれされたくないよ」と何とも複雑な気持ちだった。小野寺君はSNSでまた来年強くなった戻ってくると発信しているそうだ。期待して待っていよう。
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