祝・トランプ勝利、試される日本、オワコンのメディア
BSの「報道1930」より。右端のコメンテーターはネットでパヨックンと呼ばれたりしているそうだ
私がかねてから予想していたとおりドナルド・トランプが、圧倒的なリードでカマラ・ハリスを破り米大統領選挙に勝利した。後出しで今だから言うのではない。政治には素人の私でさえ、「まずトランプになった 来年は日本の覚悟も試される(2024年7月22日)」に記したとおり今年の夏の初めにはすでにトランプの勝利が見えていたのに、この数か月間の「まれに見る大接戦」だの「ハリス氏リードも」などの報道は一体何だったのだろうか。前世紀的マッチョを体現するかのトランプ候補に対し、非白人でポリコレや多様性を主張する女性、という耳ざわりの良いハリス候補である。「リベラル」と呼ばれる「サヨク」メディアがハリスを応援したくなる気持ちは分からぬでもないが、彼らはやはり自分たちの単なる願望を報道と称して垂れ流してきたことが改めて明らかになった。当事国アメリカのメディアであれば、そうしたい気持ちがあるのはまあ理解するも、海を越えた日本のマスコミまでがハリスを推す姿勢は気持ち悪いほどであった。思い返せば、トランプが銃撃された際に、TBSサンデーモーニングのメインキャスターが「(撃たれた彼が今後)有利になりかねない」と言ってのけたものだった。
10月27日日付トランプ候補優勢のブログ:衆議院議員選挙 自民党惨敗
私が早くからトランプ勝利を信じていたのは、歯を見せて意味もなく笑うハリスの、中身のまったくない頭からっぽのコメントや、論点に答えぬありさまを次々と暴露するX(旧ツイッター)の情報によるところが大きい。Xの画像はもちろん「切り抜き」であり、彼女を揶揄したい部分が強調されていることは承知のことゆえ、Xに加えてYoutubeやニコ生で日頃「この人ならば本物」と私が思っている識者の反ハリスコメントにも触れていた。これらを見聞きするにつけ、こんな資質のないハリス候補を米国人が信任するわけがないという確信が育まれたのである。この間、我が国のテレビ地上波は総じてハリス推しなので、ニュースをやむなく見る際には少しはマシなBSの報道番組とし、新聞もトランプ下げが顕著なので大統領選に関する記事はざっとナナメ読みするだけにしていた。反対にネットの世界では終始トランプが遥かに優勢ということになっていたが、蓋を開けた結果も「大接戦」とした大メディアより、案の定ネットの情報が正しかったということになった。
日本のオールドメディアは、アメリカのニューヨークタイムスやワシントン・ポスト、CNNや三大テレビネット局などリベラル系報道機関を情報源にしていると云われる。これら米リベラル系の見たて通りにハリス陣営を応援し続け、「まれにみる大接戦」と報じた我が国の報道は、終わってみれば大本営の発表を鵜呑みにして国民に真実を伝えなかった大東亜戦争時のそれとまったく変わらぬ図式だった。事実ではなく願望を伝え続けたテレビや新聞など日米オールドメディアは、これを以て”オワコン”化が決まったのではないか。さてトランプ大統領の再登場となって、多様性の尊重やらジェンダーフリー、SDGS、地球温暖化対策などリベラル(サヨク)主張の後退が確実になるのが実に喜ばしい。21世紀になって世界を席巻したこれらグローバリズムの風潮はEU含めここにきて一頓挫し、国家ナショナリズム台頭の時代を世界が迎えることが確実である。安倍さん亡きあと、アメリカを唯一の同盟国とする日本も、「自国第一」を掲げる新トランプ政権の下では極めて不安定な立場に置かれよう。何度も言うが、これは日本がアメリカの属国から脱して真の自立を果たす、最大のチャンスでもある。憲法の改正(前文”平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して..."の削除や自衛隊の地位の明確化)は当然のこととして、トランプもすでに日本に対して容認しているとおり、我が国防衛のための核武装を真剣に検討する時期がきた。
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