健康診断・右脚ブロック(続き)
9月12日にこのブログ(健康診断・右脚ブロック)で記したように、この7月に受けた健康診断で「要精密検査」と云われた心電図は、9月の循環器科での診断では「正常範囲」という結果となった。ただし9月の受診時には血圧が高いので1ヶ月ほど自宅で朝・晩に測り、それを記録した「血圧手帳」を持参のうえ、心臓エコー検査を念のため受けて下さいと云われていた。こうして1ヶ月強、先日はこのエコー検査の為に記録済の血圧手帳を持って再び病院を訪問した。なにせ生来の気の弱さと医者嫌いのため、病院に行くだけで脈拍は80以上に上がり、上の血圧が180から190にもなる所謂「白衣恐怖症」の身である。9月に診察を受けた際にも、女性医師がパフパフと手動で空気を入れる従来の血圧計で測ると1回目は上が160、2回目150、下も100前後とあって、「家で朝・晩毎日血圧を測れ」との彼女の指示を無視するわけにもいかなくなった。
と云うわけでこの一か月強、朝・晩、自宅の血圧計を持ち出してはカフを腕に巻くのが日課であった。この間は10日間ほどクルーズ船の旅にも出たので、船には小型の簡易血圧計を持ち込んで毎日の船上での測定。一日のうちで最も血圧が高いと云われる朝は、起き抜けでまだ目が完全には覚めきらない状態で2回、夕方はアルコールが入ると血圧が下がるので、その直前の6時半頃に2回、毎日毎日血圧を測っては平均値を記入してきた。夕方の忙しい時には都合の良い数値を適当に書いてしまおうかとも思わないではなかったが、医師の指導に逆らうほどの勇気を持ちえないわが気の小ささに苦笑しつつ、冷えた缶ビールを目の前にして血圧計のスイッチを押し続けたのであった。
その結果は、朝が上140~150・下が90~100、夕方は上は120~130・下が80であったが、とにかく血圧は年がら年中変化して捉えどころがない所がくせ者である。前夜に酒を飲みアルコールがまだ体内に残っている朝や、その日仕事が忙しい事が見込まれる朝には確実に最高血圧は150を超える。逆に昼に水泳をした日は数時間たった夕方でも上が100くらいであり、いったい何の数字を手帳に記入したらよいのか混乱するほど変化が激しい日もある。私のように自宅にいる者ならまだしも、会社員ならオフィスの手許には血圧計がないし、会議や宴会もあるから、一体どうやって毎日測定して相当程度に正しい数値を出せるのか不思議なところではある。
などと1ヶ月以上それなりに苦労して記録した手帳を持参して、30分にも亘る心臓のエコー検査を済ませ循環器科の医師の2回目の診察となった。診察台にあるエコー検査の動画画像を見ながら先生は、「この心臓右側の動きがやや遅れ気味なのが右脚ブロックですが、これはまあ大丈夫でしょう。心臓の各弁もとてもよく動いていますし、隔壁も正常です」とのコメントである。血圧手帳を一瞥した彼女は、「この数値は薬を飲むかどうかのボーダーラインです。ただ運動を良くしているようなので、当面は塩分を控え気味するなど注意して生活して下さい」「ご存じかと思いますが、血圧が130台で降圧剤を処方する医師もいますが、私はなるべく薬を使わない考えです」とのことで、次のアポイントもなしの無罪放免ということになった。健康診断から3カ月以上に亘った「心電図要精密検査」騒動も、予想通り何事もなく終わりを告げ、これからは定時に血圧を測る作業から解放された。人騒がせな健康診断ではあったが、結果オーライでほっと一息の秋の空の下である。
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