飛鳥Ⅱ 秋の3航海乗船記 (1) 秋の横浜・神戸クルーズ
今春のグアム・サイパンクルーズ以来、半年ぶりに飛鳥Ⅱに乗船中である。「爽秋の神戸着発、瀬戸内 九州・松山クルーズ」料金が飛鳥クラブ会員は3割引きになるので、これに前後2泊ずつの「秋の横浜・神戸クルーズ」「秋の神戸・横浜クルーズ」を繋げ、計10泊のクルーズ旅行にしたものだ。と云っても前後の2泊クルーズは、「豪華客船の旅」などと銘打ち有名温泉や新幹線と組み合わせたパック旅行用に旅行会社に販売が依頼されたため、6月ごろに予約した時点では、ほとんどの客室が満杯状態。希望のDバルコニーが確保でき、全部で10泊すべての予約が完了しましたと連絡があったのは、これらパック旅行の予約も固まった8月になってからのことだった。武漢ウイルス騒動も終わり、中高年の旅行ブームも再燃というところである。
と云うことで、最初の「横浜・神戸クルーズ」の乗船者はなんと870名の定員一杯。今まで我々が経験した中では一番多い乗客数である。そのうちなんと84%が「飛鳥Ⅱ」初乗船であり、神戸で下船後は城崎温泉や有馬温泉へのツアー、西日本から乗船客は鎌倉巡りなどを楽しんだ後の帰路に飛鳥Ⅱ利用とのこと。手荷物には鎌倉名物の大量の「鳩サブレ」があったことをクルーが教えてくれた。2回制のダイニングも、ほぼすべてのテーブルが埋まり、ウエイターたちが忙しそうに給仕をしている。と云っても船内どこも混雑ということもなく、いつもと同じようにゆったり過ごせるのが、この船の良いところ。初乗船の人たちの行動を予測し、それと反対のことをすればよい。例えば夕方のショーの時間には多くがハリウッドシアターに詰めかけるので、その時間に露天風呂に入れば湯舟でゆっっくりと手足を伸ばすことが出来る。とにかく勝手知ったる船はらくちんだ。
旅行会社によっては社交ダンス上手な添乗員が引き連れたダンス好きの一団もあり、夜のクラブ2100のダンスタイムも結構な賑わいである。東京など大都会でもダンス会場が減っている昨今、生バンドでダンスができます、というのが愛好者向けの格好の旅行プロモーションになるはずだ。もっとも同じツアー客同士の交流というのはほとんど見られず、ディナーの席は、総じてよそよそしい雰囲気が感じられた。初乗船者がほとんどということなら、こうなるのもやむ無しか。さて、久しぶりの10泊のクルーズである。こちらは早速、図書室からまだ読んでいない宮本輝全集の第11巻「海辺の扉」を借り出して、少し読んではうたたねを繰り返している序盤である。これまでのところ天気晴朗、外はまだまだ暑いが海上の風はほほに気持ち良い。(続く)
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