飛鳥Ⅱ 2025年 世界一周クルーズ 乗船説明会に参加して
さて飛鳥Ⅱ2025年世界一周クルーズ説明会参加である。これは運航会社である郵船クルーズが、8月~9月にかけて日本各地で飛鳥Ⅱ2025年世界一周クルーズ乗船を 『ご検討中の方向け』に行うもので、昨日は東京駅前のKITTEで開催された。世界一周クルーズの内容は大体分かっているので、暑い中をわざわざ出かけるのは億劫とは思ったが、これが契機となってまだ逡巡する気持ちを「 エイヤ!」と振り切り 「よし、行くか」との意欲に一気に火がつくかも、と考えて会場に足を運んだものである。例えて言えば、クルマを買い替える際に迷っていても、実際にディーラーに行き、実車を目の前にしながら話を始めると一気に購買意欲が高まるのが普通で、それと同じ効果を期待しての説明会参加である。この会場で古い船友にでも再会し、「 あーら、お宅も参加されるの? 楽しみね~、またヨロシクね」などと声をかけられると、もう後へはひけないと云う気持ちになるのだ。
これまで旅行社などから漏れ聞いた話では、飛鳥Ⅱ2025年世界一周クルーズの集客は、今一つ盛り上がらないとのことだった。本船はついこの7月に6年ぶりの世界一周を終えたばかりだし、2025年夏には新造船である”飛鳥Ⅲ”も就航する。発表された来年のコースは寄港地が少ないばかりか、値段も更に上がっているためにセールスに苦労していると見え、すでに船内のアルコール料金フリーやWi-Fi繋ぎ放題を発表したほか、今後、欧州や米国の区間乗船も募集することが噂されている。パンフレットには「乗客数が350名に満たない場合は運航を中止する場合がございます」と明記されているので、2025年は本当に世界一周クルーズができるのかと、個人的に危ぶんでいたのも事実である。さて説明会はどんな具合かと KITTE 4階の会議室に入ると、予想に反して会場は結構な人の入りで、定員が80名のところ出席が70名ほどの盛況。これなら日本全国400~500名ほどの乗船者は固いのでは、という雰囲気である。
説明会は、例によってスクリーンの動画と共に、寄港地の説明や飛鳥Ⅱの船内案内、食事や100日間の生活ぶりなどが案内されたお約束の1時間半であった。なかんずく郵船クルーズのプレンゼンターは、飛鳥Ⅲが就航しても2025年には世界一周は行わず早くとも2026年以降であること、その時の料金はさらに高くなり、カテゴリーによっては飛鳥Ⅱの1.5倍以上になる可能性があるので、是非とも来年にご乗船をと参加者の気持ちをぐっとつかみそうなポイントを強調する。さて、この日、会場を見回しても顔見知りは見当たらなかったが、年恰好が同じような世代が多いようだ。2011年に初めて飛鳥Ⅱの世界一周に乗船した時は『 この若憎が 』と見られやしないかと小さくなっていたものだが、あれから10数年経ちようやく乗船世代のマジョリティに到達したように感じる。料金が1.5倍にでもなったら、多分もう世界一周クルーズには行けないし、今回乗船すればこの中からまた夕食を共にしたり下船後も交流する同年代の友人が生まれることだろう。レユニオン島やテネリフェ、バルセロナは初めてだし、セーヌ川をまたクルーズできるかと思うと段々気分が盛り上がってきた。
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『飛鳥Ⅱ 飛躍・大規模改装』『飛鳥Ⅱ春の東北大船渡・小名浜クルーズ』『飛鳥Ⅱ2025年世界一周クルーズ急遽発売』の記事にコメントいたしましたマリアンディールと申します。
私も今度、説明会に参加予定です。
「将来世界一周を検討している方もご参加ください」との案内状が届いたからです。
私は飛鳥Ⅱでの世界一周の夢は叶わず、飛鳥Ⅲになりそうです。
三菱重工が改修した飛鳥Ⅱの内装(リフォーム前)が、重厚でエレガントで好きでした。
飛鳥Ⅲの紹介動画を見ても、モダンでスタイリッシュですが、以前の飛鳥Ⅱのような落ち着きのある家具ではなさそうですね。
特に飛鳥Ⅱの天然のチーク材デッキは贅沢ですよね。
飛鳥Ⅲは価格も上がる上に、やはりスエズ運河を通る航路でなければ、参加をためらってしまいます。
生涯一度の機会だからこそ、アラブ・地中海を多く巡るルートに乗船したいです。
バルクご夫妻は、飛鳥Ⅱもしくは飛鳥Ⅲでの世界一周のご参加を検討中なんですね。
価格高騰は仕方がないのかもしれませんが、そのぶん魅力的な数多くの寄港地や、特別貸切ご招待観光があれば良いですよね。
いずれにしても良い旅になりますことを願っております。
今年11月博多発着のウィーンスタイルクルーズにご乗船予定なんですね。
憧れのバルクご夫妻とご一緒できるなんて、光栄です。
私達夫婦はシャイ口下手でまともな会話ができませんが、バルクご夫妻のジョギング姿やダンス姿をお見かけできたら嬉しく思います。
投稿: マリアンディール | 2024年9月10日 (火) 10時17分
マリアンディール様
お便りありがとうございます。
マリアンディール様の言われるとおり、スエズ運河から地中海に入る航路が復活すれば良いのですが、さりとてそれがいつになるのか分からないのが悩ましいところですね。また世界的なインフレ傾向で、飛行機で行く外国船の地中海クルーズも以前とは比較にならないほど高額になっているようです。すべての条件が整うまで待っていると、その頃に何が起こるかわからないので、「楽しむのはいまだ!」と思い、また飛鳥Ⅱで行こうかということになりました。
飛鳥Ⅱはチーク材張りのデッキ始め、船齢が高くなっても我々には居心地の良いフネであることも選択の重要な要素です。
ウイーンスタイルにご乗船予定とのこと、是非お声がけ下さい。セイルアウエイで多分バンドの一番前で踊っている夫婦です。
投稿: バルクキャリアー(ブログ主) | 2024年9月10日 (火) 11時45分