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2023年11月 1日 (水)

東京六大学野球2023年秋季リーグ戦 慶応義塾が優勝

20231101 

東京六大学野球2023年秋季リーグ戦は、最終週の早慶戦に勝って慶應義塾大学が制覇した。通算40回目の優勝となる。今秋も何試合か神宮球場に足を運び、リーグ戦の試合を観戦したが、ドラフト会議でプロから3人指名されたように個々の力では明治大学が一歩抜けていると思っていた。またエース篠木君やそれに続く力のある投手陣を持つ法政大学も侮れない存在だとみていたので、塾員として慶応の優勝は望外の喜びである。NHKテレビの早慶戦中継では前監督の大久保秀昭氏が「今年は優勝するような戦力ではない」という趣旨のコメントを発したそうだが、昨年のチームから投では増居君(トヨタ)や橋本君(横浜DeNA)、打では萩尾君(巨人)など主力がごっそり抜け、苦戦必至というのがリーグ戦前の大方の予想だった。オープン戦の成績を見ても、今一つパッとしないという印象をもっていたが、春季リーグ戦の3位に続き秋は4季ぶりの優勝、それも相手校すべてから勝ち点を挙げて勝ち点5の完全優勝はあっぱれというしかない。スポーツ推薦のない慶応義塾にあって、選手の発掘、育成・活用のノウハウは他の體育會各部の参考に大いになることだろう。


今秋の早慶戦は勝ち点4の慶応と勝ち点3の早稲田の対戦となり、両校ともここで勝ち点を挙げれば優勝決定とあって、神宮球場は3万人近い観客で溢れた。双方とも優勝のかかった早慶戦といえば、言い伝えられるのは1960年秋のかの早慶6連戦である。この時、慶応は2勝1敗でも早稲田に対して勝ち点を挙げれば優勝、対する早稲田は連勝すれば優勝、2勝1敗なら早慶の優勝決定戦再試合を行うという状況であった。1回戦は早稲田先勝、2回戦が慶応、3回戦は早稲田が勝って優勝決定戦に持ち込まれるなか、優勝決定戦の4戦目と5戦目は双方譲らず延長の末に引き分け。神宮球場は当時は夜間照明設備がなく日没で引き分け再試合を行うというのが取り決めであった。迎えた第6戦目には慶応が天敵ともいえる早稲田の安藤元博投手(のち東映フライヤーズ)の軍門に下ったが、六大学野球がプロ野球より人気のあった時代にあって、後にも先にもない早慶6連戦は世情を大いに賑わせたそうである。6試合のうち5試合を投げた安藤に、慶応の前田監督は「今日も安藤、明日も安藤、嫌いな物を5日間続けて食べさせられてごらんなさい、どんなものか」と嘆いたそうだ。


早慶戦となると異様な闘争心を見せるのが早稲田大学で、古くは水原リンゴ事件が有名だが、2020年秋も双方勝った方が優勝という早慶戦で、9回2アウトからの蛭間選手(現・西武)の逆転ホームランで慶応が苦杯をなめたのは記憶に新しい。先の週末も10月27日(土)1回戦の9回裏に早稲田が演じた執念ともいえる逆転劇を目のあたりにして、早慶戦恐るべし、早稲田恐るべしとテレビの前で思わず唸っていた。日曜日の2回戦は、1年生の竹内君(桐蔭学園)と怪我からようやく復帰して4年春から出てきた谷村君(桐光学園)など思わぬヒーローの出現で慶応が快勝、月曜日はエース外丸君(前橋育英)とドラフト3位でソフトバンクに進む広瀬主将(慶応)などの活躍で追いすがる早稲田をなんとか振り切り、勝ち点を挙げて勝利することができた。秋季リーグ戦で3冠王に輝いた栗林君(4年)は、桐蔭学園から一浪して入学した苦労人で、他校のスポーツ推薦入学組に対して、彼のような選手が活躍するのを見るのも嬉しいところだ。優勝して塾野球部が受けた天皇杯は、各スポーツ競技に一つしか下賜されないが、野球ではプロ野球でも社会人でも高校でもなく、東京六大学野球連盟だけがその栄誉にあずかれる。塾野球部は天皇杯の誇りをもって、来たる明治神宮野球大会では高校野球部に続き大学日本一になって欲しいと願っている。

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コメント

バルクキャリアー様
慶應義塾の天皇賜杯の栄誉おめでとうございます。

優勝争いの天王山となった第6週の対明治戦においてドラフト指名された明治のエース村田君を第1戦、3戦とも2度に渡り初回に完全にノックアウトした攻撃は誠に力強く天晴れの一言でした。明治から勝ち点を得た時点で私は慶應の優勝を確信しました。

最終の早慶戦は第3戦まで縺れましたが内容的には慶應が圧倒していたのでは。慶應の選手には野球の技術とは別次元の試合に臨むひたむきな姿勢・気合が伝わってきました(それは東大にも感じました)

今季は4日(内2日は妻と息子)神宮に赴きましたが、爽やかな秋空下で一球一打に全力を尽くす選手、同じく力の限り己の限界値まで全身全霊にて声援を送る応援団を目の当たりにして新たなるパワーを享受した次第でありました。

これはプロスポーツにはない学生スポーツだけが醸し出す独特なる味わいなのでしょうか、何故かしら自然に涙腺が緩みます。

明治神宮野球大会では順調にいけば決勝で東都の青山学院ですね。
春の全日本大学野球選手権で明治も完封された広島ドラフト1位の常廣君、阪神ドラフト1位の下村君の2枚看板は相当難関ですが、バルクキャリアー様が仰る通り野球エリートがテンコ盛りの明治、法政を撃破した慶應義塾の「チーム力」で全国制覇を是非とも成し遂げて頂きたいと東京六大学野球を愛する者として祈願致します。

その様に今宵は「中の島ブルース」で歌われる街の飲み屋でグラス傾け思うのでした。

何処の中の島かといいますと「水の都に捨てた恋、泣いて分かれた淀屋橋、ほろり落とした幸せを、あなたと二人拾う街」の大阪からでした。

追伸:妻の1級小型船舶は無事合格しました。試験日が東京湾にまで津波警報がでた10月9日でしたが、濃霧悪天候下での実技試験は感慨深く生涯忘れ得ぬ日となったとか。そう言えばその日はバルクキャリアー様の飛鳥Ⅱ日本一周出航の頃でしたかね。

M・Yさま

出張おつかれさまです。

奥様の1級小型船舶合格おめでとうございます。
10月9日は雨の降る祭日でしたが、同じ東京湾で試験を受けられていたのですね。次はいよいよクルーザーでしょうか。

歳をとると涙腺がゆるくなります。私はTVで塾歌はもちろんのこと、「都の西~北」や「白雲なび~く駿河台」と流れるだけで涙腺崩壊して妻に笑われています。東京六大学野球観戦を長年観戦してきた影響でしょう。グランドに立つ選手たちだけでなく、応援団(応援部、応援指導部)、ブラスバンドやチア、在校学生、各校関係者や一般OBなどで作り出す、「東京六大学野球が醸し出す神宮球場の雰囲気」が年々心に染み入るようになります。特に暮れなずむ神宮の杜を背景に校歌・応援歌が流れる秋のシーズンは良いものです。

神宮外苑の建て替え計画が物議をかもしだしていますが、良き伝統を引き継ぐ次世代の球場、ラグビー場の建設を願っています。

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