夏空を見上げながら
慶応高校の応援に甲子園球場に行き、ついでに妻と約束の500系新幹線に乗ろうかと考えてみたが、8月10日から19日までは、「大人の休日倶楽部ジパング」の割引適用外期間だし、航空会社のマイレージも最近の度重なる旅行でほぼ使いきってしまった。台風も来ているので、天候もどうなるかわからない。甲子園の応援はテレビでと決めて、暫くは東京で夏の日々を過ごすことにした。この間、暑い盛りの日課のジョギングは夕方の5時ころから始めるが、それでも東京は、この時間になっても気温32度~33度しか下がらず湿度も60%ほどで、冷房の効いた部屋から外に出るのはなんとも億劫だ。そんな時は走った後のビールの旨さを思い浮かべつつ、予定の時間になったらまず着替え、シューズを履いて表に飛び出すことにしている。最近のニュースは盛んに熱中症に警戒などと云うが、暑さに立ち向かう気持ちでひとたび前に踏み出せば、いつしか自然に歩を刻む自分を発見し、時には三昧の境地に入ることもできる。老境に入ろうとも、何事においてもまず身なりを整えて手をつけること、一歩を踏み出すことが肝要だと心したい。
という訳で、最近はブログのネタも尽きて窓の外に流れる夏雲をながめるばかりだ。よって今回もブツブツと政治の話である。LGBT法案が成立してしまったので、以前にアップしたとおり、第2次安倍政権以来続けてきた自民党支持をやめることにした。党内の慎重論にもかかわらず党議拘束をかけてまでLGBT法案を成立させた上、安倍政権以来の「対韓国への戦略的無視」もやめてしまった岸田政権に愛想が尽きたのだ。私のように考える者が予想以上に多いことがいま保守界隈では話題になっており、案の定、先週末に行われた仙台市議選では、自民党が3議席減、代わりに維新の候補がこれまでのゼロからなんと5議席を取り、参政党も1議席を初めて確保するという大方が予想もしない結果となった。この選挙の結果については、自民党離れした有権者の中でも思想的に中庸の人は維新へ、コアな右の保守層は参政党に流れたとの分析がなされているが、いずれにしても自党への支持者の期待を裏切った岸田政権へ鉄槌が下ったものと自民党内は狼狽しているという。参政党の主張には皇位継承などでいまだ不明な点が幾つかあるものの、先年から大いに注目されてきた彼らが、自民党を見限った保守層の受け皿になり始めたことは間違いない。
2021年12月24日「参政党 新しい保守に期待」
2022年7月11日「安倍晋三元総理を悼む・2022年参院選」
そういう思いで冷ややかに自民党を眺めていたら、次々と彼らがやらかしてくれる。文春砲でやり玉に挙がった岸田首相の懐刀、木原官房副長官周囲にまつわるスキャンダルはどうやら進展なしで終了しそうだが、まずは松川るい参院議員率いる自民党女性局のパリ『研修』旅行問題。そもそも7月の終わりバカンスシーズン真っ盛りのパリに子連れ38人の団体で行き、愚かにもSNSではしゃいでいる姿が炎上したうえ、「税金など公費を使っていない」と苦し紛れの釈明が余計に叩かれている。と思っていたら次は秋本真利衆員議員事務所が、収賄容疑で東京地検の捜索の受けたというニュースだ。風力発電を手掛ける会社社長と、それを後押しする政策を推進する議員が、共同で競走馬を購入・管理する組合を立ち上げ、そこにこの会社から3000万円が投入されたという。真相はこれから解明されるのだろうが、自らの政策と利益が合致するような会社からは、すべからく距離を置くのがまともな政治家というものだろう。この件は、検察に目をつけられてもしょうがない。私はかねてから「SDGS」やら「再生可能エネルギー」ビジネスは、限りなくうさん臭い新手の利権の窓口に違いないと考えてきたので、さもありなんだと思っている。安倍さん亡き後の自民党は、国家観なき議員たちによる糸の切れたタコのような政党になってしまった。といって維新は親中国だし、国民民主はどうも人気がない。参政党以外に受け皿がないことを憂いながら夏空を見上げる日々である。
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