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2023年7月 1日 (土)

さようなら 最後の日比谷の森 金曜コンサート

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最後の日比谷公園 金曜コンサート 消防庁音楽隊とカラーガーズ

これまで何度もアップしてきた日比谷公園野外小音楽堂で開かれる日比谷の森のコンサート。春・秋の昼休みの時間帯、水曜日には警視庁、金曜日には消防庁の音楽隊によるブラスバンドの演奏会が開かれ、会社員時代にはしばしば足を運んでマーチやクラシック、軽音楽の演奏を楽しんできた。当時、水曜日の昼は週の半ばとあって業務も多く音楽どころではないことが多かったが、金曜日は気持ちも軽くなってよく通ったものだ。サラリーマンにやっと巡ってきた花の金曜日、「TGIF ! あと仕事も半日!」と一人呟きながら、天気が良ければ急ぎ足で日比谷公園に駆けつけたことを思い出す。思えば海外勤務の期間を除いて、サラリーマン現役時代の事務所はたまたま皇居の周辺ばかりだった。いずれのオフィスも日比谷公園へのアクセスが極めて良かったので、食後のひと時、あるいは弁当を持ち込んで日比谷の森のコンサートに向かうことが出来た。


この水曜日と金曜日の両コンサート、2020年春以降は武漢ウイルス感染症対策により永らく開催されてこなかったが、遅まきながらやっとこの春には再開の運びとなった。ただし毎シーズン、水・金それぞれ6回から7回くらいは開催されたコンサートは、なぜかこの春は水曜日が3回、金曜日のコンサートは2回しかなく、残念ながらスケジュールが合わずに一回も行くことができなかった。なので今季の最終回にあたる昨日の金曜日は朝から生憎の雨模様だったものの、消防庁音楽隊の演奏会に出かけることにした。これを逃すと秋までチャンスはないからだ。いまやサラリーマンを卒業し、自営業者として細々とした仕事は専らテレワークで済ませているので、めったに出かけない都心にわざわざ地下鉄料金を払って行ったものである。やって来た日比谷公園の空を見上げれば、時々雨粒がポツポツと落ちる程度で、会場には今季最後とあって多くの聴衆が集まっている。もっとも昨日は昼休みの散歩を楽しむには蒸し暑すぎて、近隣のサラリーマン姿はあまり見られず、シルバーパスを利用してきたと見られるシニアの姿がひと際目立った演奏会であった。


お馴染みの福田純子さんの司会で始まったコンサートだったが、冒頭に彼女から水・金の両コンサートはこの日で今季の最終だけでなく、これが本当の最後であることが告げられてビックリ。聞けば日比谷公園の改修工事のため、近々小音楽堂も取り壊されることになるのだと云う。歴史を振り返れば昭和24年から名称は変われども春秋に936回も継続されてきた金曜コンサートである。まさか今回が最終回とは知らなかったが、そうであればわざわざ駆け付けた甲斐もあったというものだ。子供の頃から通った明治神宮野球場も間もなく取り壊されて新しくなるし、サラリーマン時代によく来た日比谷公園もこうして変わっていくとなると、ますます「昭和は遠くになりにけり」との思いが募る。ふと公園の周囲のビル群を見れば、妻が新入行員時代に通ったメガバンク本店ビルは解体工事中だし、広くてきれいなトイレをよく利用させて貰った「三信ビル」はいまや日比谷ミッドタウンの高層ビルに変貌している。街の様相が次々と変わるのを見るにつけ、自分の現役時代が過ぎ去ったことを実感し、最終回の演奏が一層感慨深いものになった。

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